アジア人の語学力

中国人で,日本語でblogを書き綴っている人がいます.
CaCa_新浪博客

この日本語の上手さには驚愕します.本人は学生さんで,別に長く日本に住んだ経験がある,というわけではありません.

私の義理の妹は,やはり中国人なのですが,初めて会った時は,日本語は話せませんでした.ただし,英語の教師をしており,英会話が堪能でした.私は当時,家族の中では英語が話せた方なので,義理の妹とはコミュニケーションを取る事ができました.
その後,私の家族の中では最も近くに住んでいた彼女を,大学や研究所の海外人に紹介する機会がありましたが,英語でのコミュニケーションは問題がありませんでした.

驚くべきことは,彼女は独学で英語を身に付けていて,一度も英語圏の国には行ったことがないという事実です.中国と日本にしか滞在したことがありません.


あさこさんも同様ですが,英語と日本語に堪能です.スゴイ.


私が日本の大学院で博士号を取得した時,その年の修了者挨拶,要は最高優良者は,バイオサイエンス系の学科の韓国の女性でした.

日本人を除いたアジア人の語学能力は,スゴイですね.語学に限らずということで書きますと,私が毎号隅々まで読んでいる英語雑誌と言えば,学術誌で言うと
ACM Transactions on Graphics (TOG)がありますが,著者の約半数がアジア人です.この割合は(悪くない意味で)異常な量だと思います.
この2誌はコンピュータ・グラフィックスと可視化(ビジュアリゼーション)の雑誌です.他の分野では,さすがにここまでアジア人の採択比率が高い学術雑誌は今のところ知りません.
どのみち,例えば私はNTT系の研究所にいたことがありますが,アジア圏の研究者は英語に加え徐々に日本語を覚えていきますが,その研究所が短期間の任期で雇うところだったこともあり,欧米の方はまず母国語の他は英語しか話しませんでした.

人種による能力差は無いと言われてますし,私もそう思いますが,本件に関しては,何かこう,ある気がする今日この頃です.