栗本薫氏,死去

【訃報】「グイン・サーガ」作者の栗本薫氏、すい臓ガンのため死去 - GIGAZINE

正伝126巻、外伝21巻で一人の作家の作品としては世界最長といわれており、累計では3000万部を売り上げているという日本ファンタジー小説界に燦然と輝く大作「グイン・サーガ」を30年以上かけて執筆してきた作家・栗本薫さんが5月26日にすい臓ガンのため亡くなったそうです。

栗本薫さんが死去 - ITmedia NEWS

グイン・サーガ」シリーズなどで知られる作家の栗本薫さんが、5月26日、死去した。56歳だった。栗本さんは膵臓がんと闘病していた。
(中略)
 100冊を超えたグイン・サーガシリーズのほか、「魔界水滸伝」や「伊集院大介」シリーズなど、数々の小説作品を世に送り出した。グイン・サーガは4月からNHKでアニメが放映されている。「中島梓」名義での評論活動も知られ、いわゆる「やおい」の考察でも先駆者となった。

グインサーガ」...私は中学生の頃,地元の町立図書館で40巻くらい借りて,一日で一気に読んだものです.
当時,たまたま「D&D」日本語版といったロールプレイングゲームや,「ドラゴンランス戦記」と言った小説が流行っており,図書館で「指輪物語」も借りました.正確に言うと,「指輪物語」を借りようと思ったら,図書館の人に「中学生くらいの人は,こっちの方が面白いと思いますよ」と勧められて,「ホビットの冒険」を先に借りました.
とにかく「ホビットの冒険」も「指輪物語」も「グインサーガ」も面白かったので,図書館員の人に勧められて,「ゲド戦記」も全部読みましたね.当時は,今は発売されている1巻は出ておりませんでしたが.

栗本薫氏の作品としては,グインサーガには劣るとは思うのですが,「魔界水滸伝」もちょっとだけハマりました.永井豪氏のイラストがマッチしていて,今思えばややストーリーは幼稚ですが,日本版のクトゥルー神話としては,日本の独自の語学的ネタや神話的ネタを取り入れていて,そこそこ面白いものでした.

グインサーガ」は10年くらい追ってませんが,完結せずに終わってしまったのでしょうね...
少なくとも,初期のグインサーガ,あと初期の外伝のグインサーガは,素晴らしい作品でした.これを期に,少し読んでいないものを読んでみようと思います.

↓写真は,昭和58年第7刷発行のグインサーガ2巻です.怪物や妖怪が次々と現れて,とても迫力があります.絵柄が若干最近と違いますが,イラストは加藤直之氏です.

ストーリーがシンプル(剣と魔法とモンスターが全て)な初期のグインサーガは,ファンタジーが嫌いな人でなければ,誰でも楽しめると思います.