データ同化研究開発センター 設立記念シンポジウム

お昼になると同時に,神保町の学術総合センターから立川に向かい,JR立川駅からバスで統計数理研究所に行きました.
ここって,バスの中にも監視カメラがあるんですね.久しぶりに監視カメラ撮影癖が勃発してしまいました.

諸挨拶のあと,北川源四郎・統計数理研究所所長が「統計数理研究所 NOE形成事業について」という御講演.
10年くらい前に日本で吹き荒れた「日本各地にCOE(Center of Excellence)を」と言って大学COEプロジェクトということで金がばらまかれたのに対する,「NOE(Network of Excellence)時代である」という内容でした.
今回のデータ同化研究開発センターというのは,次世代シミュレーション科学NOEの中の一つの柱だそうです.
統計数理研究所の計画では全部で以下の5つのNOEを設立するそうです(予算は通っているそうですが).

1. 次世代シミュレーション科学NOE
2. リスク科学NOE
3. サービス科学NOE
4. 統計的機械学習NOE
5. 調査科学NOE

各NOEの中身はかなり濃いので説明は省略し,続きはWebで...ということで.

この日は予定外のことがいくつもありました.

まず,統計数理研究所に入ってすぐ,ベイズMCMC系の研究会が同日に行われていたらしく,プログラムと案内が,
データ同化研究開発センター設立記念シンポジウムのポスターの近くに貼られていました.
知ってたら行ってたかも...いや,情報爆発と重なってるからどのみち無理か...

もう一つは,早瀬敏幸・東北大学流体科学研究所所長の講演が始まってすぐに,なぜか投影している資料が揺れて
きたこと(笑).
実際,最初は誰もが何が起こっているか分かりませんでした.

これ,ボケてるわけじゃなく,画像が激しく揺れてるんです.

これには2重の理由があり,1)プロジェクタがバネ状の仕組みで天井から下ろされており,ゆれが増幅したこと,
2)数メートル先に投影していたので,揺れによるわずかな角度の変化が大きい移動距離に増幅されたこと,です.
特に後者は,懐中電灯を回したら,光の投射点が光速を超えることができるという思考実験で有名ですね.
(もちろん見かけ上のもので,相対性理論には反しません)
こんな感じに,バネ状,というか,組腕上にぶら下がってた感じです.普段は天井裏に格納されているんでしょう.


さらには,よもやその日は帰宅できずに立川で避難所に行くことになるとは,その頃の昼間は想像できませんでした...
今思えば,携帯でワンセグでも見てたら予想できて速攻で帰宅しようとしたかもしれません...いや,しないか...

さておき,「第1回データ同化ワークショップ」の案内をもらいました.
色々と面白そうです.
「データ同化と数値天気予報」「大規模並列粒子フィルタ」「四次元変分法同化手法を用いた全球海洋環境の再現」などなど.