技術評論社:CVの最近の動向

以下の記事が面白かったです.
コンピュータ・ビジョンの業界動向:新春特別企画|gihyo.jp … 技術評論社
特に3ページ目,
コンピュータ・ビジョンの業界動向:新春特別企画|gihyo.jp … 技術評論社
SIGGRAPH, ICCV, CVPR, ECCVといった世界的なコンピュータ・ビジョンの国際会議の論文が引用されていて,とても面白かったです.

例えばSIGGRAPH2007で発表があったという「Scene Completion Using Millions of Photographs」(「画像の欠損をインターネット中の大量の画像からそれらしいパーツを集めて補間してしまう研究」と紹介されているもの)は,調べてみると読んでいるはずのComm. ACMにも掲載されていたらしく...

@article{1400202,
author = {Hays, James and Efros, Alexei A.},
title = {Scene completion using millions of photographs},
journal = {Commun. ACM},
volume = {51},
number = {10},
year = {2008},
pages = {87--94},
}

いかに研究をサボっているかバレバレでした.

はてなにも投稿があったようです.
Web上の膨大な画像に基づく自動画像補完技術の威力 - A Successful Failure


せっかくなのでザクっと読んでみると,やってることは難しくなく,(1)とにかく莫大な画像DBの中から似たものをリストアップする,(2)それらをポアソン画像合成を使って上手に混ぜる,ということらしいです.
この論文では(1)が大事なので,セマンティックな情報を上手に使ったり色々工夫が入っているようでした.

シンプルな考え方だけに,別に画像じゃなくても,文字列でも文章でも動画でも音楽でも応用できそうな.もうあるんでしょうけど.