SIGGRAPH2007プログラム

8月のSIGGRAPHの,ペーパーのプログラムが出ているそうです.そのうち,いくつかが紹介されています.
http://home.businesswire.com/portal/site/google/index.jsp?ndmViewId=news_view&newsId=20070523006297&newsLang=en
最初の論文はこちら.

Image Deblurring With Blurred/Noisy Image Pairs
(複数不鮮明画像からの鮮明画像作成)

A novel method to deblur an image, with the help of another noisy image of the same scene. The paper also proposes new methods of de-ringing the deconvoluted image.

Long Quan
Lu Yuan
The Hong Kong University of Science and Technology

Heung-Yeung Shum

画像のノイズリダクションは,10年以上前から人間に比べてコンピュータの独壇場でした.「コンピュータの画像処理により不鮮明な写真を解析したところ,新たな事実が判明した...」というようなニュースが,実際の事件からUFO撮影の写真にまで,どれだけ現れたことか.
かつては,タダの画像処理でした.4近傍や8近傍の平均化とか,隣接ピクセルとの輝度の差分による輪郭線抽出とか.最近では,確率統計的推論を用いた研究が盛んです.イジング模型や平均場近似を用いたベイズ推定とか,最小記述長原理(MDL原理)を用いた画像再構成とか.
この論文のタイトルとアブストラクトだとどんな手法を用いているのか全く分かりませんが,面白そうです.