最新本入手(3)


まさか最小作用の原理だけで本が出てしまうとは思ってもいませんでした.
この本では,オッカムの剃刀フェルマー最小作用の原理,モーペルテュイの最小作用の原理,そしてラグランジュの最小作用の定理(ラグランジアン),数学的に同等なハミルトンによる最小作用の定理(いや,ラグランジュとハミルトンは,局所的な...ですが)を詳細に解説しております.
ここまでは常識的に知っていたのですが,ゲーム理論と称される「ある値をアルゴリズム的に最小(もしくは停留値)」にする手法も同様に「原理」「定理」になるのではないかという議論は,なかなか興奮するものでした.

付録では,変分法やシンプレクティック幾何学についても解説されております.
モース理論やトポロジーオイラーの定理も説明されてます.
これもみすず書房で,高いですけど(3800円)お買い得です.