補完

記憶に残っているうちに,時間的な間隔が空いている部分を補完します.
タダの自分のための日記なので,内容を保証するものではございません.

7時10分.JRが「中央線上り,通常運行の3割程度の本数で運行開始.もう少しお待ち頂き,駅にお向かい下さい」とアナウンス.
英語のPowerPointの4ページ目を書き中.
さて,片付けようか...

14時追伸.
帰宅してネットで見てみると,TOEICは中止になってました...

2011年3月12日の朝7時.
持っていたパソコンと資料で普通に仕事が出来ていたのでのんびりしていても良かったのですが,徹夜と前日朝から食事を取っていなかったので体力低下が感じられたのと,あと先週から風邪気味で微熱っぽかったので,避難所を出ました.
歩いてJR立川へとも思ったのですが,モノレールが普通に動いていたので乗って移動.
着くとどうやらJR中央線が動き始めた情報はミスリーディングで,まだ止まっている模様.
とりあえず,電車に入ってみた.
年配の女性が自分の携帯電話で社内で話していたので耳に入ってしまった会話によると,「7時に動くっていうから乗ったけど,40分たってもまだ止まってる」ということなので,上り中央線に私が入ったのは7時40分くらいだったぽいです.
記憶によると,実際に電車が動いたのは8時45分頃.
JRの職員さんが悪いわけじゃないですが,電車の中の人が「現在運転を見合わせております.新しい情報が入り次第,ご案内を申し上げます」とアナウンスしていて,おいおい,新しい情報ってwww と心の中でツッコミ.

今思えば,勇者多摩モノレールを使ってうまく西武新宿線に乗った方が早かったのかもしれませんし,実際,1時間ほど社内で待っている間に電車から出る人電車に入ってくる人の入れ替わりは激しかったですが,とりあえず電車は動きました.

ところが休日なのに平日ダイヤで動くとアナウンスがあり,快速だったと思うのですが,途中までほとんど各駅に停まって,そのたびに社内の密度が増加.
小柄なおばあちゃんが隣で潰れそうになっていて可哀想だったのですが,あの膨大なエネルギーに一人で立ち向かうのは不可能でした.せめて,腕からぶら下げているハンドバックがひっかかって引っ張られた時にさりげなくしかし必死な力を振り絞って他の乗車客にひっかかっているバックをはずしたりしてました.
もっと運が良かったのは,窓際で吊革につかまっていたのですが,目の前に座っている乗客がグーグーといびきをかいて寝ている体格のいい男性だったこと.後ろから押されてちょっとくらいぶつかったりしても意に介さないようだったので,前方を気にしないで左右の立っている弱そうな女性を気にすることができました.

一度ツラかったのは,緊急停車信号が入ったと言って急停車し(あの圧力は反則だと思った...横と後ろから押されて背骨が折れるかと...折れなかったけど,筋肉痛が残りました),「調査中なので5分ほどお待ち下さい」とアナウンスが入ったこと.
あくまでJRの職員さんが悪いわけではないのですが,急停車で押された姿勢の状態で5分耐えるのは拷問以外の何者でもなく,掴まっている手腕や腹や足の筋肉がぶるぶると痙攣.運動不足がバレバレ(笑).

その前も,駅に停まって乗客が乗り込んできて増えた状態で5分ほど止まってて,「急病のお客様を救護しております」とアナウンス,それなら仕方がないと思いつつも苦しかった...しかし全ての圧力に,Panasonic Let's Noteが耐え切ってくれたので,今もパソコンが使える(笑).

途中,荻窪と中野の間あたりだったか,「線路の安全が確認できたので,通常通りの速度で運転します」とスピードアップして,なんとか新宿に到着.気合を入れないと降り損ねると思って他人に迷惑をかけないよう気をつけつつなんとか降りると,既に電車が動いてから1時間半後.いや,90分後じゃなくて100分くらいたっていたかもしれません.
しかし山手線がいつ動くか分からない状況だったので,速攻で地下鉄を使うことを決断.
ただ,立川でJR職員の誘導で改札スルーで電車に乗ったので,JR改札を出ようとすると当然エラー.清算しようと思ってもエラー.ちゃんと手続きしようと思うと,そこがまた並んでいて,1時間くらいかかりそうな.
駅内で,電車に乗れず駅から出られず.

そこで,他にもICカード精算をしないで電車に乗って駅員さんに問い合せていた人が無理やり駅を出ていたので,仕方なくマネして無理矢理JR改札を出て,地下鉄に.JR山の手や埼京線に比べるとスムーズに乗れて安心していると,残念ながらJRの「地下鉄をお使いになって○☓からお乗換え下さい」と,地下鉄の「○☓は運行を見合わせておりますので」というアナウンスが食い違い,乗り換えに次いで乗り換え.

最終的に,いつもつかう最寄り駅の路線がちゃんと動いているか懐疑的になってしまい,少し自宅から遠いところにある駅に止まる電車に乗り,なんとか帰宅.
「乗り」と言っても,乗ろうとすると「ホームが大変混みいっているため,一時,改札を封鎖させて頂きます」とか「電車は参りますが,大変混みいっておりますので次の電車のご利用をお願い致します」とかで時間がかかったのですが.

安否確認のメールがずいぶん入っていたので帰宅後にがんばって結構報告したのですが,途中で寝てしまい,またメールの音で目が覚めて続きを書きました.

今回,一番感じたのは,年配の方や幼いお子様をお連れの方が,こういう時,とても大変だなぁということ.ほんのちょっと間違うと死に至るもので,私みたくさほど生に執着が無い人間はともかく,生きたい人が死にそうになるのは助けなければということでした.
民族性(そんなものあるかどうか分かりませんが)なのか,避難所でもトラブルはなく,むしろ毛布をお年をめした方に持って行ってあげる人がいたりとか,大イビキの人がいても「疲れてるんだろうねぇ」と咎めない御老人がいたりと,協調的な雰囲気があったのが救われた感じです.
しかし,正直なところ,一人で避難所に入ると,集団で避難所に入った人たちが夜遅くまで大声でお喋りしているのが結構ツラかったですが...まぁ,我慢の範囲内でした.時折,「あの電車が動いた」とか情報も聞かせて頂きましたし.

ひとつ,駅のホームで「ぎゅうぎゅうに積み込まれて貨物列車だなあ.あんたら荷物扱いだ」と叫んでいる御老人がおられましたが,そんな貨物扱いで電車移動するのは日常のことなので,別になんとも,という感じでした.

最後に,今回最大に気づいたことは,街中の大きなテレビディスプレイなんかが電力の無駄で廃止すべきと思っていたのですが,非常時には行政からのアナウンスが出ていて非常に情報インフラを補うのに役立っていたことです.無駄無駄言ってスマンかった.

しかし,ありがたいけど,色々な意味で趣味が悪いネーミングですね.原子力空母ロナルド・レーガンって...