安部晋三「美しい国へ」批判 by 日本数学会

正確に言うと,別に数学会を代表した意見でなく,一会員による巻頭言です.


数学通信第11巻第4号2007年2月p.5より:

愛国少年,愛国少女を作りたいのであろうか.
(中略)
愛国教育で穏健な愛国者だけをつくることはできない.映画『ああ,同期の桜』の中に,生きて戻った特攻隊員が別の隊員に罵倒されるシーンがある.「あなたは死ぬべきだった.卑怯者だ」熱烈な愛国者は教育の場の緊張を高め,日本の民主主義にとって危険な存在となるだろう.

「数学なんて生きていくのに必要ない」「数学者は象牙の塔にこもって好きなことをやっている」と言われますので,たまには社会問題に対して意見を表明するのは大事だと思います.