留まることを知らない「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」

第7回会合議事録が掲載されております.
バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会
バーチャル社会→インターネット→携帯電話と続いて,同人誌界に矛先を向けてきました.

ちょっと長いですが,読んでみて下さい.これぞ「ゲーム脳」のような,トンデモ議論.

【D委員】 それで今そういう、これまではいわゆるカタルシス効果というような部分で、ある程度そういうはけ口がやっぱり必要で、それによってむしろ抑止的な効果があるというようなことが、バイオレンスとか性表現についても言われてきていますし、実際そういう部分もあると思います。ただ同時に、最近は逆にフラストレーション効果ということもそういう論文が出たりしていまして、バイオレンスの場合もそうですけど、結局そういうものを見ることによって本当のカタルシスを得られないわけです。バーチャルはしょせんバーチャルですので。
結局そこにだんだんフラストレーションが蓄積されていく。

実際、性犯罪のケースにかかわってみると、必ずそういう、やっぱり映像的なメディアの影響をものすごくこうむっているんです。優等生だった子がそういうものにのめり込み出して、半年ぐらいで犯罪に至るとか結構急速に行動に影響を与えるという、それぐらい強い力を持っているわけです。特に子どもであると余計そういう影響力を受けやすいと。ある程度そういういろんなことを知って、悪いもの、良いもの、こういうものはそういうたぐいのものだとか、そういうふうに認識した上でそういうものに接すればある程度免疫がありますけど、結構そういう温室育ちの子どもさんとか、あんまりそういうものに触れていないような、そもそも女の子というのはどういうものかあんまり付き合ったこともないようなものをいきなりそういう形で接してしまうと、女性というのはこういうものだみたいに錯覚してしまったり。そういう大人では起こらないようなことがやはり未成年者では起こるということがあると思うんです。

「優等生だった子がそういうものにのめり込み出して,半年くらいで犯罪に」って...
優等生が,ロリコン系の同人誌なり漫画をたまたま読んで,わずか半年くらいで犯罪に「結構急速に」走ったケースに「かかわって」みたと?


子供は,そんな,大人みたく妄想と虚構の世界に走りませんよ.空想と想像の世界には住んでますが.


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061225i114.htm

 成人向けアダルトコミックの3割が、子供を性行為の対象とした描写があると推測されるうえ、子供でもインターネットを通して購入できる状況にあることが、警察庁生活安全局長の私的懇談会「バーチャル(仮想)社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」が25日にまとめた最終報告書で明らかになった。

 研究会では「有害図書指定の仕組みが形骸(けいがい)化する恐れがある」と指摘するとともに、子供へ販売しないよう対策を取るべきだと提言している。

いやいやいや...有害なんだったら,大人へも販売しないよう対策を取るべきだと提言して下さいな.
ってか,明らかになるまで分からなかったのですか...その想像力の欠如というか,常識の無さというか,そんなことを大々的に報じるのはアホらしいと提言したいものです.