心理学ワールド記念出版書中間報告
少し前に読み始めた以下の本.
心理学ワールド50号刊記念出版 - なぜか数学者にはワイン好きが多い
意外に面白いです.
まず,以下の記事で,生物学者・懐疑論者のスティーブン・J・グールドの著書で読んでいないのを知ることができました.
大六一志,知能検査の進展と使い方,心理学ワールド,Vol. 5, 1999(1999年4月号)
学術論文の怪しさについては理系ではピルトダウン人
ピルトダウン人 - Wikipedia
「神の手」旧石器捏造事件
旧石器捏造事件 - Wikipedia
常温核融合事件
常温核融合 - Wikipedia
(↑Wikipedia日本版では比較的中立的な立場で書かれておりますが,私の知る限りまともな物理学者で常温核融合が実現していたと考えている人はいません.
初期の一般書では,Wikipedia日本版でも取り上げられているホイジンガやトーブスの著書が良書だと思います.)
などの超有名事件の他,以下の記事で
高野陽一郎,三宅晶,注意一秒,ケガ一生(研究発表のルール),心理学ワールド,Vol. 22,2003(2003年7月号)
高温超伝導事件
ヘンドリック・シェーン - Wikipedia
についても言及されていて勉強になりました.
野口薫,知覚心理学と視覚芸術,心理学ワールド,Vol. 22,2004(2004年1月号)
にて,「オプ・アートの女王」ライリーの作品の解説が勉強になりました.
bridget riley - Google 検索
(※注:人間の目は細かく震えていて,二つの目で距離を感じることができますが(両眼視差),一つの目でも距離を測ることができます(運動視差).ライリーの作品はそれを逆手に取り,逆に静止画でも動いているかのように見せる作品.震えているのに震えていないように見えるですとか,その逆も全部,写真のように瞬間的な画像をとらえているのではなく脳が情報を処理して結果を感知している)
Wikipediaに日本語版ページが無いですね...私が訳しますか...
Bridget Riley - Wikipedia
ここまでで150ページくらいで,ちょうど半分です.残り半分のレポートは次回に.