心理学ワールド50号刊記念出版

一応,日本心理学会の学会誌や論文誌は目を通していたつもりなのですが,予告があったのかどうか,突然,このような面白い書籍が送付されてきました.

「心理学ワールド」は専門論文誌ではなく,専門家じゃなくても読めるような記事になっています.
こちらは1号から50号まで,1号につき一つから二つの特集記事を収録したハードカバー本になってます.
書籍だったら3000円から5000円にもなりそうですが,記念出版なので定価は書かれておりません.流し読みしてみましたが,なかなか面白かったです.
マスコミからは米本和広氏のヤマギシエホバの証人に関するカルトの記事が,工学からは石黒浩氏が得意のアンドロイドの記事を,さらに石黒さんにも近い日本VR学会からは茅原拓郎氏がSF小説を通した心理学考を寄稿されております.
臨床から認知,児童心理学まで,総じてコンパクトに解説されていて,日本心理学会の情報発信にしては珍しく非常に良質だと思います.