IT業界を牛耳る情報処理学会も衰退へ向かう

情報処理学会全国大会は,最近は口頭発表は「一般セッション」と「学生セッション」を分けています.区分は,まさに学生(修士以下)かどうかです.
セッションに参加してみると,かなり差が激しいです.学生セッションは,聴講に行っても得るものが無い,ということが多いです...
これと言うのも,フェローやらシニアやら,業績のある研究者に対する賞を設けたり,おかげで教授が学会活動にも忙しくなって学生に指導する時間が減ったりと,ワーキングプアとかポスドク問題だけじゃなくても,研究者にとっては冬の時代そのものです.
(例えば,長尾真先生が取った500個の賞のうち,10個でも若手に渡れば,日本の情報技術業界の動向はずいぶんと変わったことでしょう)

あと1日あるので期待しますが...IPSJも創立50周年だそうです.プログラムにカラーパンフレットが入っていました.チェックしたのですが,今回の大会は,立命館関係者以外の参加者は,かなり少ないです.私が一般セッションに参加していたせいか,企業の参加が増えた気がしないでもありません.


次は数学会で東京に行きますが...春の全体の感想は,そのあとに.