1次元2粒子カロジェロ・モーザー模型
1次元と言いましても,時間軸を入れると2次元です.
この場合のハミルトニアンは,次のようになります.
これはいわゆる「超可積分系」で性質がとても良いのですが,なにぶん,粒子同士が接近すると共にハミルトニアンが特異点に近づきます.
しかし,次のような線形共系変換で簡単に変数分離ができ,かつStackel系に持ち込み,全保存型差分法を用いることができます.
この変換の結果,ハミルトニアンは次のようになります.
このハミルトニアンはにて特異点を持ちますが,ゼロハミルトニアン変換にて,特異点を持たない拡張ハミルトニアンに変換することができます.
これらの結果は高次元に拡張できるのですが...時間が来てしまったので,また次回に.