ソニーの音楽コピー禁止戦略の敗北

OpenMG専用音楽ファイルダウンロード販売とか,CCCDとか,そりゃもう,私はソニーには恨み満載ですよ(笑).

まずは,予言的な署名入り記事です.
2007年はメジャーレーベルのDRMフリー音楽配信元年だった | 日経 xTECH(クロステック)

クラシックのレーベルではEMI他がiTunes Plusで音源を提供してる。4大メジャー(EMI、ユニバーサル、ワーナー、ソニーBMG)の一角が、リスナーにとって扱いの簡便なDRMフリーで配信を開始してくれた意義は大きい。
(中略)
EMIのみならず、ドイツ・グラモフォンやデッカといったユニバーサル系のレーベル、さらにいくつかのクラシック専門中堅レーベルが加わって、ついにDRMフリー音源の大型店が立ち上がったという印象がある。
(中略)
これまで使用条件の複雑なDRMに抵抗感を持っていたリスナーにとっても、気軽にオンラインで音楽を購入できる環境が整いつつある。2008年はこの傾向がさらに進むのだろう。残るメジャー、ワーナーとソニーBMGがどのような形でこの市場に参加するのか(あるいはしないのか)も気になる。
(中略)
(飯尾洋一=音楽評論家)

そしてソニーのニュース.
Sony Gives a Little, Gets a Little | Home Tech | TechNewsWorld

First, there was a report that Sony BMG was finalizing plans to sell at least some of its songs online without DRM restrictions.
(要約)
ついにソニーBMGも,DRM無しの音楽販売を検討しているようだ.

DRMの魔女よ、さらば。ソニーBMGがDRM撤廃へ | TechCrunch Japan

ルートキットDRM楽曲を推進してきたSony BMGDRM撤廃に踏み切る。Businessweekが伝えた。

まだDRMのハンデ無しに楽曲を提供していない4大レーベルはSony BMGだけ。残る最後の1社が撤廃に動くことで、DRMの棺おけにも最後の釘が打ち込まれることになる。

ああ,ルートキット(悪質なスパイウェア・あるいはコンピュータ・ウィルスとも言えると思います)をCDに仕込むこともやってくれましたねぇ,ソニーさん.

しかし,私は何も,音楽販売を全てファイルベースに移行することは無いと思います.かつてのレコード時代を思い出せば,CDあるいはDVDで,十分な付加価値(音楽ファイルに付加することは不可能なようなもの)を付けて,良い品質の物理的媒体を販売すれば良いと思います.音楽コピーはフリー!!しかし,付加価値をネットで流すことは出来ないため,良質のCD/DVDなら,消費者は買うでしょう.

これくらい,ポジティブに考えて欲しいものです.アメリカでも日本でも,CD/DVDが売れないのを,その質のせいじゃなくて,全て音楽ファイル流通のせいにしているところが,困ったものです.