日米音楽ファイル規制合戦

RIAAの来年の標的は「あなた」 | TechCrunch Japan

合法的に購入したCDから楽曲をリッピングする行為は違法。そんな法廷書類を全米レコード工業会(RIAA)が「レコード業界vs.Jeffrey Howell」裁判に提出した。

RIAAの言い分を判事が認めた場合、これまで合法的に買ったCDをハードディスクに複製(リッピング)したことのある米国内の人はすべて、著作権侵害者と見なされ、RIAA提訴の標的になりうる。つまり早い話が国内でiPodを持っている人は大体みんな標的ということだ。

私的録音録画小委員会:「ダウンロード違法化」に反対意見集まるが…… 埋まらぬ「権利者」vs.「ユーザー」の溝 (2/3) - ITmedia NEWS

権利者の経済的不利益、本当にあるのか

 「私的複製による経済的不利益はそもそも存在するのか」という根本的な部分について議論が尽くされていないという意見も、ユーザーやメーカー側などから多数出ている。個人からのパブリックコメントで「私的複製は利用者に与えられた権利。権利者が対価を要求することが間違っている」「タイムシフトやプレイスシフトのための複製では損失は出ないはず」「経済的不利益の面ばかり強調するが、私的複製が強力な宣伝にもなり得るのでは」――といった意見が多く寄せられた。
 
(中略)
音楽や映画に興味がない人まで支払わされる補償金

 「音楽や映画に興味のない人も多いのに、そういう人まで支払わされているのが補償金だ」と津田委員は指摘する。「2006年のレジャー白書によると、余暇に映画を楽しむ人は3870万人、音楽は3690万人。残りの3分の2は映画にも音楽にも興味がない」

さて,この補償金ですが,ちょいと古いですがニュースがあります.
私的録画録音補償金、昨年度の請求者は3人計22円 | スラド


bihn曰く、"以前のストーリーのように請求の方法が知られるようになった私的録音録画補償金制度であるが、昨年度の事業報告が(社)私的録画補償金管理協会(SARVH)と(社)私的録音補償金管理協会(sarah)から公開されている。
平成17年度のSARVHの事業報告書(PDF)の2ページ目(5)によれば、SARVHへの返還請求者は2名、計18円であった。また、私的録音補償金管理協会 情報公開2-(1)収支計算書(画像ファイル)の注7によればsarahへの請求者は1名、金額は4円であった。"

この22円のために返還請求者と協会にかかっているコストはどんなもんだろう。

これ,何のことかと言いますと,音楽用だろうが,パソコンのデータ保存用にだろうが,購入したCD-RやDVD等に,「補償金」なるものが上乗せされているというものです.
私的録音録画補償金制度で初の返還決定 DVD-R4枚で8円也 | スラド

yooseeによる 2005年06月22日 13時02分の掲載 そんな制度もあったのか!部門より.


多くのタレコミを頂いたがその中から yuki-kun曰く、asahi.comの記事によると、創設以来13年間、ほとんど知られていない私的録音録画補償金の返還金制度が初めて機能したという。

私的録音録画補償金は先日のストーリーでも話題になったものだが、録音・録画機材の購入時に徴収され、著作権者に分配還元される仕組みとなっている。対象によっても違うが、金額は本体価格の 0.5〜0.65%(上限1,000円)程度。

一般消費者の顰蹙をかって大失敗したコピーガードCDの類に,何の学びも無い販売業者・権利擁護団体.
消費者をナメてますよね.品質が良い音楽作品だったら,金に惜しみも無く消費者は購入すると思います.素直にファイルの自由流通を認めた方が,CDもDVDも,より売れるようになると思います.