いまさらですけど,「すごいぜ!〜」

http://iiaccess.net/upload/view.php/000901.swf
面白いですね.
FLASHの中では,「著作権物を利用したらJASRAC著作権料が徴収される」とありますが,JASRACが反感を持たれている原因の一つに,「私的録音・録画補償金制度」に対する見解があります.
「私的録音録画補償金の見直しについて」の検討結果に対する当協会の意見

この報告書において「ハードディスク内蔵型録音機器等」について、現時点では私的録音補償金の対象としないという結論が示されたことは、遺憾なことであります。

じゃあ,「ハードディスク内蔵型録音機器等」じゃなくて,何が補償金対象になっているかというと,JASRACのページに掲載されていまして
私的録音・録画補償金制度 JASRAC

私的録音補償金制度の対象となる機器・媒体
現在、政令指定を受け、対象とされているオーディオ製品は以下の機器およびディスク・テープです。

・DAT(デジタル・オーディオ・テープレコーダー)
・DCC(デジタル・コンパクト・カセット)
・MD(ミニ・ディスク)
・オーディオ用CD-R(コンパクトディスク・レコーダブル)
・オーディオ用CD-RW(コンパクトディスク・リライタブル)
(2006年4月1日現在)

DATやDCCなんて絶滅状態ですから,事実上,MD,CD-R,CD-RWの3つを買った時に,その料金の中に補償金が含まれていて,補償金のうちの3割ほどがJASRACの収入になっています.
これが対象機器がハードディスクに拡大されると,ハードディスクを買うだけでその中に補償金が含まれてしまうわけです.
ではいくらくらいが徴収されているかというと,SARAHのページに載っていて,
http://www.sarah.or.jp/qa/qa06.html

■ 私的録音補償金の額

* 特定機器については、カタログに表示された標準価格の一定割合(65%相当)の2%(上限1,000円)
* 特定記録媒体については、カタログに表示された標準価格の一定割合(50%相当)の3%

くらいだそうです.CD-Rなんてむっちゃ安くなっていますから額としてはそんなんでは無いのでしょうけど...目安として,50%の3%ってことは,1.5%くらい.
今なら,音楽用CD-Rは10枚で1000円前後で売ってますので,その1.5%というと15円前後.
たかが15円.でも,買っただけで自動的に徴収されるのって,なんかイヤーな感じです.それに対するJASRACの見解はこうだそうです.
https://jasrac.e-srvc.com/cgi-bin/jasrac.cfg/php/enduser/std_adp.php?p_sid=BVzb_Xti&p_lva=&p_faqid=191&p_created=1127715331&p_sp=cF9zcmNoPSZwX2dyaWRzb3J0PSZwX3Jvd19jbnQ9ODQmcF9wYWdlPTI*&p_li=

質問
私は音楽が嫌いなので、MDやiPod等にはもっぱら川のせせらぎや鳥のさえずりしか録音していません。それなのに補償金を支払わなければならないのですか?

回答
現在の補償金制度では、政令で指定された機器や記録媒体を購入する方は、必ず補償金を支払わなければなりません。しかし、私的録音を一切行わないのであれば、返還制度に基づき支払った補償金の返還を受けることができます。
詳しくは、私的録音補償金管理協会sarah(03-3261-3444)にお問い合わせください。

この補償金の返還制度,ほとんど機能していないために,返還されたというだけで事件になったのはわりと最近です.
私的録音録画補償金制度で初の返還決定 DVD-R4枚で8円也 | スラド
15円の返還のために15円以上の通信費をかけて問い合わせて書類を集めて返還要求するなんて...誰もしないですよね.