一人の人間にとっては小さな一歩だが、

同時通訳者の西山千さん死去の記事です.謹んでお悔やみを申し上げつつ...
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/37635.html

1969年のアポロ11号月面着陸のテレビ中継で「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな躍進だ」というアームストロング船長の言葉や、「こちらヒューストン」などの交信を通訳し、話題になった。

この「名言」ですが,都市伝説だという説が次の本に載っています.
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E7%A7%98%E5%AF%86%E2%80%95%E5%99%82%E3%83%BB%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%83%BB%E6%86%B6%E6%B8%AC%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%81%82%E3%81%B0%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0-%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3/dp/4150502617
]
pp. 229より.

17 ニール・アームストロングは月面で言い間違えたのか

そのとおり.ニール・アームストロングが言おうとしたのは"That's one small step for a man, one giant leap for mankind.--ひとりの男にとっては小さな一歩,人類にとっては大きな飛躍"だった.だが,口から出た言葉は少々ちがっていた.

この本によると,下記の有名メディアは,「正確に引用し,間違いについてコメントしなかった」そうです.

以下のメディアは,ウソを「修正したものを引用した」そうです.

結論として,こう述べられています.

われわれが調べた限りでは,アームストロングの言いまちがえに言及しているのは,1980年度版のアカデミック・アメリカン百科事典だけだった.

マスメディアの報道は鵜呑みにしてはダメで,自分で考えて正しいかどうか判断しなければならないということですね.