マーティン・ガードナー死去

今月頭に,溜まってたeSkeptic
Skeptic » eSkeptic » May 26, 2010
を読んでて知りました...

マーティン・ガードナー - Wikipedia

私はキャロルのアリス本を集めていたときに,この本を買いました.
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9-%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%AB/dp/4489012195

その後,奇跡の書ならず奇書となりつつある,「奇妙な論理」ハヤカワ文庫版を買いました.
http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%87%E5%A6%99%E3%81%AA%E8%AB%96%E7%90%86%E3%80%881%E3%80%89%E2%80%95%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%95%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABNF-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3-%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%BC/dp/4150502722

何が奇跡か?
それは人間がバカで進歩が無いばっかりに,当時の世相を批判した本が,なんと半世紀たっても全く内容が古くなっていない点です.

あと,こちらも名著です.
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%AD%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%AE%E8%A7%A3%E8%AA%AD%E6%B3%95-%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%84%E4%BF%A1%E3%81%98%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A2%E5%AD%A6%E8%AA%AC-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%BC/dp/4334961703
この本については,以前にちょっと話題に出したので御参照下さい.
人食い人種は都市伝説か? - なぜか数学者にはワイン好きが多い
関連情報を調べるのに必須の本が出ているのですが,貧乏で買えてません...
http://www.amazon.co.jp/%E7%9C%A0%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%80%E6%97%8F%E2%80%95%E9%A3%9F%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%97%95%E8%B7%A1%E3%81%A8%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%AC%8E-%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB-T-%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4314010347

閑話休題

CSIの方の報道記事はこちら.
The Death of Our Beloved Colleague Martin Gardner - CSI

我が最愛の友,マーティン・ガードナー
2010年5月24日

我々は,余りにも望まない知らせを受け取った...我々の長年の友であり同僚であるマーティン・ガードナーが,5月22日に死んだというのだ.
彼は95歳だった.
素晴らしい博識家であったガードナーは,世界中の懐疑論者及び科学の心を持った人々の英雄であった.いや,永遠に英雄であり続けるであろう.
「マーティンは恐らく,私がその知らせを聞いてどれほどショックを受けたか,知りたくはなかっただろうが...」
ジェームス・ランディは,有り触れた表現で嘆きを表した.
「彼がいない世界を,私は全く考えられない.彼は50年以上もの間の友人であり私の中の巨人の一人であった.彼の存在するだけで嬉しかった.」

ガードナーの1950年の著書「奇妙な論理」は,疑似科学擬似科学者に対する古典的な考察であり続けている.
現在も出版されており,いささかも古くなっていない.

1976年に,彼はCSICOPの創立委員となり,現在はSkeptical Inquiryの委員であり編集委員でもあった.
彼は続編「奇妙な論理(2)」を著し,また引き続きたくさんのエッセイやレビューを出版した.
彼は数学,哲学,科学,文芸批評,周辺科学批評に関する多数の価値ある本を出版した.

恐らく彼は,サイエンティフィック・アメリカン誌上の長期連載コラム「数学ゲーム」で有名であろう.そのコラムの奇抜で不思議な内容は,いつも読者を喜ばせていた.
サイエンティフィック・アメリカン誌のコラムを辞めたあとに,我々は彼にSkeptical Inquirer詩の常設コラムを依頼し,それは1983年から2002年まで続いた.
(「サイ・ウォッチャーのノート」,のちに「周辺科学ウォッチャーのノート」と改題」
そしてその記事を基にした本を出版し続けた.
近年は,彼はイレギュラーではあるがSkeptical Inquirer誌のコラムに復帰していた.
マーティンは最後のコラムを5月12日に私にメールしてくれていた.彼の死の10日前であった.
彼の送付状からは,健康の衰えは何も感じさせなかった.
私はすぐに彼に,私がどれほど彼の寄稿を楽しんだかを連絡した.
我々はそれを9月/10月号で出版する.彼の同僚からの言葉を添えて.

より詳しくは,ASIOSさんの記事を.
http://asios-blog.seesaa.net/article/151024671.html