クリスマスレクチャー2007「数のミステリー」

日本数学会のページに載っていました.
http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj6/index02.html

ファラデーの「クリスマス講義」
http://event.yomiuri.co.jp/2007/xmas_lecture/
応募〆切は7月2日だそうなので,まだ時間があります.

講師のソートイ先生の本は,一冊だけ持っています.
http://www.amazon.co.jp/%E7%B4%A0%E6%95%B0%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A4/dp/4105900498
この「素数の音楽」に載っている著者紹介は,そのまんま,出版社の新潮社のサイトに載っています.
マーカス・デュ・ソートイ、冨永星/訳 『素数の音楽』 | 新潮社

1965年生まれ、オクスフォード大学数学研究所教授、王立協会リサーチャー。

本人のページも,一風変わっています.(うう,また数学者は変な人だと思われてしまうかもです.)
People | Mathematical Institute
一般向け解説記事一覧には,PDFファイルで読めるものも結構あってありがたいです.
意外なのは,若いからなのか,紹介されている論文数が案外少ないです.
出版リスト
それでも,一番上の,博士論文のタイトルからして壮大でカッコ良いです.

Discrete Groups, Analytic Groups and Poincare Series. D.Phil. thesis, Oxford, May 1989.
(離散群,解析群とポアンカレ級数

下の方を見ていくと...あ,論文が少ないんじゃなくて,単にリストを更新していないだけのようです.4,5年前までのしか載っていません.でも,メルセンヌ素数やらゼータ関数やら,無限次元リー代数やらと,素数や数論の研究をしていたことが分かります.


ところで,クリスマス・レクチャーは1825年(文政8年.勝海舟が2歳くらいの頃だそうな.)から,マイケル・ファラデーらによって始められた素晴らしい子供(というか,一般の人)向けの科学講座です.
(が,Wikipediaによると,第一回はファラデーじゃなくてミリカンが話したようです↓
Royal Institution Christmas Lectures - Wikipedia.)
日本で有名な「ロウソクの科学」は,1860年に70歳のファラデーの講演を,クルックス卿が速記した内容だそうです.
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E6%94%B9%E7%89%88-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%BC/dp/4003390911
あ...これも絶版?

岩波書店のページによると...
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/1/3390910.html
「品切重版未定」...
でも,上のアマゾンのヤツ(及び,私が持っているヤツ)は1956年発行なので,岩波書店のページのものとはちょっと違うのかもしれません.
「文庫版:ISBN4-00-339091-1」って書いてますが,ISBNが作られたのは1960代だそうなので,
http://www.collectionscanada.ca/iso/tc46sc9/isbn.htm#Why

the ISBN system was designed for printed books in the late 1960's.

1950年代発行の私の持っている本にはISBNは入っていません.もっとも,奥付を良く読むと,「岩波版ほるぷ図書館文庫 1975年第1刷発行」って書いてるので,単に約30年前に日本の子供向け書籍にISBNを入れるのが普及していなかっただけなのかも...?