小柳レポート2006

私,小柳先生が現在日本応用数理学会会長なおかげで,直々に賞状を手渡して頂けたのが自慢なのですが,
現会長紹介 - JSIAM
東大を退官なさって流石に今年は無いかもと思っていた小柳レポートが,なんと出たようです.
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ちょっと長いのですが,クレイ賞については以前にもここで書いたので,ご紹介を...

Seymour Cray Award は、1996年10月に自動車事故で亡くなったSeymour Cray を記念して、1997年に設けられ、SGI社(当時Cray Research Inc. を併合中)はそのため20万ドルを拠金した。この賞は、コンピュータ・システムについて革新的なアプローチによって寄与したものに与えられる。第1回は 1998年である。今年はうれしいことに、現在理化学研究所で次世代スーパーコンピュータ開発実施本部のリーダーとして、次世代スーパーコンピュータの開発を進めている渡辺貞氏が受賞された。授賞理由は、"For serving as lead designer of the NEC SX series of supercomputers, and especially for the design of the Earth Simulator, which was the world's fastest supercomputer from 2002 to 2004."(NEC SXシリーズスーパーコンピュータの主任技師としての活躍、とくに2002年から2004年まで世界最速のスーパーコンピュータであった地球シミュレータの開発)である。渡辺氏は、東京大学工学部で修士課程修了後日本電気に入社し、一貫してSXスーパーコンピュータの開発に従事してきた。2006年からは文部科学省の次世代スーパーコンピュータのリーダーとなり、8月から理化学研究所に所属している。
 筆者も今回渡辺氏の推薦者の一人であり、大変うれしい。実は筆者は、2002年から2004年まで、この賞の選考委員をしており、2002年には、地球シミュレータの推進者であった三好甫氏を推していたが、三好氏は完成直前に他界されてしまったので、原則存命者というこの賞の選考において、善戦はしたものの、受賞を逃してしまった。渡辺氏は、受賞記念講演の最後に、「私がこの賞をいただけたのは三好氏のおかげである。三好氏に感謝している。」と述べたが、三好氏のことは海外では知られておらず聴衆の反応は今ひとつであった。T大学の某B教授がそこで拍手の先導役を務めたとのことである。

T大学のB教授...小柳先生だから東大かと思ったのですが,Tsu大学のBo先生でしょうか.