コティングリー妖精事件

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022572361
札幌の古本屋で1000円で買ってきました.
内容を読む限り,著者は最初から最後まで,オカルトビリーバーです.妖精や超能力の存在を一貫して信じています.
でも,少なくとも妖精写真を撮った本人の告白を受けて,写真が偽造であったことは認めているところが面白いです.

クローリーは後に自分の誤りが判明すると,素直にそれを認めた.このことは専門家であり,有能な編集者であり研究家である彼の能力を計る尺度になるだろう.コダックの写真専門家ブライアン・コーは,事件に父親のアーサー・ライトが関与していたらしいと私に手紙を書いてきたが,それは間違いだった.『ニュー・サイエンティスト』誌とランディは写真の線を”紐”と見誤った.ガードナー,ドイル,スネリング,バーロー,それに私自身は,修正がほどこされている妖精写真を本物とみなす誤りを犯した.ポリー・ライトとアニー・グリフィスは,娘たちが真実を語っていると勘違いした.

この中で,ガードナーというのは当時のビリーバーの人で,マーチン・ガードナーではありません.ドイルというのは,シャーロックホームズの親であるコナン・ドイルです.ランディというのは,ジェイムス・”アメージング”・ランディです.

最終的には,著者はこの事件は認めているものの,妖精の存在は否定していません.私も同じです.
子供の頃,フキの葉の下でコロポックルを見た記憶があるからです.
当時は日常だったので,何とも思っていませんでした.今となっては,何の証拠もありません.逆に,空想や妄想だったという反証もできません.よって,妖精や妖怪の存在も,私も否定しません.またコロポックルに会えるといいなぁと思っています.