パソコンの乱数

乱数のタネの新しい生成法 - ITmedia エンタープライズ

コンピュータだけでは真の乱数を発生させることはできない。従って、暗号処理など「乱数」を使うアプリケーションは、一般に考えられているほど安全ではない。だが、こうしたコンピュータによる乱数発生の限界を超える試みがある。

確かに.
今,僕もMCMCマルコフ連鎖モンテカルロ法)の研究もしてますから,モンテカルロ法,つまり乱数によって積分を近似する方法はとても大事です.今は,Mapleなどの商用ソフトにも採用されて広く使われている,メルセンヌ・ツイスター法を使っています.しかし,メルセンヌ・ツイスターにしても,きちんと毎回初期化しないと,とんでもないことになります.

かと言って,

乱数発生用の標準ハードウェア機器を確立してもよい。今使われている疑似乱数発生器よりもましだ。ハードウェア方式はコンピュータメーカーにとってもユーザーにとっても割高になるだろうが、コンピュータをよく知るユーザーなら出費をいとわないだろう。

ハードウェア方式が未だ無いなんてのは大嘘ですよ.何十年も昔からあります.昔から使われているのは,ハードウェアのアナログ的な電子ノイズを使う方法です(電気が流れるだけで発生するノイズ,ADSLの速度低下の根源として悪者扱いされてますよね?).ホワイトノイズになるので,何かの確率分布に従う乱数が欲しいときはそれなりの変換が必要ですが,それはどんなタイプの乱数発生器でも同じです.
...なーんて偉そうなことを書きましたが,何十年も前はパソコンなんて触って無かったのでww 実は小学生の頃に読んだ,月刊I/Oというパソコン雑誌の受け売りです.前半は.後半は,流石に大人になってから勉強したことです.例えば一様乱数を発生させて,ボックス・ミュラー法で正規分布に従う乱数にしたりしてます.この方法は,始めて知ったのは,伊理先生の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320013433/250-0557532-4120219
を読んだ時でした.