東京新聞

異端の肖像2006 「怒り」なき時代に 弁護士 安田好弘(58) 

「復讐(ふくしゅう)したいという遺族の気持ちは分かる。だが、復讐が社会の安全を維持しないという視点から近代刑事裁判は出発した。もし、復讐という考えを認めれば殺し合いしか残らない」

もっともです.

安田の弁護は徹底して事実にこだわる。愚直なまでに現場に行き、再現を繰り返す。「よく被告のうそをうのみにして、とか言われるが、うそで起訴事実が覆せるほど、法廷は甘くない。肝心なのは遺体や現場の状況という客観的な証拠だ。被告がどう言ってるかは参考情報にすぎない」

まったくです.事実と真実は全く異なります.真実を追い求める人がいるのは良いことですが,裁判は真実を追求するところではありません.安田さんは分かってらっしゃる.

安田について、友人でジャーナリストの魚住昭は「徹底的に事実にこだわり、かつ人権を守ろうとする弁護士の基本に忠実な人物。逆に最高裁や検察当局からみれば、最も厄介な人物だろう。それがバッシングの根底にある」と語る。

たぶん,その通りなんでしょうねぇ.

記事に,筆者の署名も入ってますよ.たまにはマトモな報道もあるもんですね.