iccでdelegateをコンパイルする

Cent OS上で,gccじゃなくてicc(Intel C Compiler)でコンパイルしようと思い,

# tar xvf delegate9.9.2.tar.gz
# cd delegate9.9.2
# export CC=icc
# make

とやりました.ガンガン警告を出しながら進みます.
「警告は無視」と言いますが,この警告はかなり気になります.でも,取り合えず無視.

svstat.c(522): 警告 #187: "==" を使用すべきところで "=" が使用されました。
                        if( fc = '[' ){
                            ^

ところが,終わり間近になって止まってしまいます.

icc  -L../lib -o embed embed.o version.o ../srcsign.o \
                        ../lib/library.a ../lib/libmimekit.a ../lib/libmd5.a \
                        -lnsl -ldl -lutil -lpthread -MT -lc ../lib/libsubst.a
icc: error #10177: ターゲットの依存関係情報には依存関係オプションが必要です。

これ,オプションが悪いのです.
WIndows用のVisual C++には,オプション「-MT」というのがあり,マルチスレッドに対応させます.
このオプションはgccにはありません.
ところがiccには「-MT」というオプションがあり,依存関係のルールをカスタマイズします.
delegateは,このWindows用のオプションの-MTをlinux上でコンパイルした時も,入れてしまうようです.

そこで強引に変更.
src/Makefileの中に,次のような箇所があります.

#ifdef MSWIN ######################################################
WINLIB =        WS2_32.LIB ADVAPI32.LIB OLE32.LIB SHELL32.LIB UUID.LIB \
                USER32.LIB \
                -MT
#endif ############################################################

これが悪いので,

#ifdef MSWIN ######################################################
WINLIB =        WS2_32.LIB ADVAPI32.LIB OLE32.LIB SHELL32.LIB UUID.LIB \
                USER32.LIB
#                -MT
#endif ############################################################

と,-MTを消してしまいます.
これでOk. 最後にチェックサムが違うと警告が出ますが,src/delegatedが出来ています.