放送禁止CMリストを笑う(序)

前の出張シーズンに一度紹介した本なのですが,
言葉狩り最前線 - なぜか数学者にはワイン好きが多い

Amazon.co.jp: 実録放送禁止映像全真相―封印解除 (三才ムック VOL. 196): 本

いわゆるコンビニで売っている500円本で,期待はせずに出張先の就寝前のヒマ潰し本として買ったのですが,意外に面白いです.というのは,理由の一つに天野ミチヒロ氏がクレジットで入っています.出版社も同じで,原稿の使いまわしも多いのですが,500円にしてはアニメから映画からノンフィクションテレビ番組からテレビドラマからと盛り沢山で,お買い得です.
フルカラーの数ページも見所です.

久々に読み直しまして,いくつか紹介したい点がありましたので書いてみようと思います.


まず,この手の話題は,今まで「言葉狩り」にかなり的を絞って集中砲火していたので,違う側面を.

テレビという媒体は2ちゃん系統ならずともマスコミ自ら「マスゴミ」と表現する有様ですが,既に亡き,しかし「ゴミ」じゃなくてそこそこの評価を受けているテレビ・キャスターが数人紹介されています.

まず,有名(本人以上に,言葉というか,この一連の事件自体が)な一件.

どうあがいても風化しないTBSビデオ問題
(中略)
「TBSは今日死んだに等しいと思います」(筑紫哲也)の言葉も重みのある,恐らくマスコミとしては史上最も不名誉な事件.(中略)冒頭の発言は,その夜放送された「筑紫哲也NEWS23」の中で放送されたものだ.

(「[実録]放送禁止映像全真相,pp. 155-156,株式会社三才ブックス

もう一つ,かつて筑紫哲也以上にお茶の間の人気者だった人の一件.

燃える男・逸見政孝伝説の降番
(中略)
ABCは謝罪したが,逸見は黙っていなかった.逸見はドキュメンタリーが最もしてはいけない行為と切り捨てたうえで,
「私は一放送人として我慢できません.いくら自分の知らないところで行われたとはいえ,視聴者に対する責任を負わなければなりません」
と表明し降番した.

(「[実録]放送禁止映像全真相,p. 166,株式会社三才ブックス

...これくらいは言わないとねぇ,と思わね?


肝心の「CMリストを笑う」は,ちょいと疲れて体調が悪くなってきたので,また後日に.