お役所系研究所

また,総務省研究所ですか!
http://www.asahi.com/national/update/0811/TKY200708110207.html

女性キャスターが少しずつ服を脱いでゆく、CS放送のアダルト専門放送局の番組に、障害者向け放送の支援のために国費から出される「字幕番組等制作促進助成金」が交付されていたことが分かった。問題視する声を受け、助成元の独立行政法人総務省は、今月になって年齢制限のある番組を交付対象から除くよう基準を見直した。今後、成人向け番組は排除される。

私は,人口的に少数派である,例えば聴覚に障害(本当は「特徴」と書きたいのですが,現時点では日本語として違和感があるので,障害と書かせて頂きます)のある方々も,人間の3代欲である性欲をも楽しむ権利があると思います.当然,少数派だけに国などの特別な機関から補助がないと,制作者としてはやっていけないでしょう.
だからこの助成金には賛成していたのですが,

ところが、同局が今年、「真摯(しんし)な番組制作が高く評価された」などと各方面に宣伝したことで、助成が問題化。同機構に抗議の声が届く一方、ネットやラジオ番組には「障害者もいろいろな番組を見る権利がある」などの声も寄せられ、議論になった。

 同省は全日本ろうあ連盟に意見を聞いた上で機構と協議し、今月7日、交付要綱に「視聴年齢制限付き番組を(対象から)除く」と加えた。同省情報通信利用促進課は「予算も限られており、公益性・有益性の高い番組を優先すべきだとの結論になった」と話す。

止めたって?NICT!公益性・有益性が低いと判断したわけ?!総務省情報通信研究機構

「同省は全日本ろうあ連盟に意見を聞いた上で機構と協議し、」とありますが,本当ですか...
締めくくりの言葉が,一番頼もしいです.

パラダイステレビは「障害者も健常者と同じように人生を楽しむことを念頭に放送している。手話ニュースは続ける」としている。

財団法人である「全日本ろうあ連盟」なる組織が,天下り組織なのかどうかは確認できませんでした.そこまで考えるのは邪推かもしれませんし.

ちなみに,この助成金担当は,NICTの中でも,旧通信総合研究所(CRL)系統の組織じゃなく,旧TAO系統の組織でしょう.NICTはあれだけ莫大な予算が国から貰っていて,

助成金は字幕・手話放送などの制作経費の半額を上限に交付するもので、総務省所管の「情報通信研究機構」が年2回募集。同局は昨夏に申請し、昨年度の下半期分約15万円が交付された。今年度も、今月末放送の特番分とあわせて計25万円の交付が決まった。

高々,この額の交付を中止したと.
ちなみに,『総務省所管の「情報通信研究機構」』の予算は,年間で億単位です.