意外に真っ当な毎日新聞記事

新聞の社説記事というのは,イデオロギー色を極力薄めようとする余り,日本語としても幼稚な文章になっていることがよくあります.
(堂々と頓珍漢な偏った思想の内容を書いている政府広報新聞もありますが)

ところで社説ではないオピニオン記事ですが,内容に賛同するかどうかはともかく,言いたい内容が鮮明で,しかも署名記事で文責を明白にしているという,良い文章を掲載するのが,毎日新聞でした.

http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20071230k0000m070101000c.html

発信箱:反戦の目=広岩近広(専門編集委員

(中略)
 戦争や平和という言葉を使い慣れしていたのではないか。私の反省である。

 共通の視線は、反戦の目から投じられたと思う。反戦といえばイデオロギー的にとらえられがちな面もあるが、私たち市民が戦争に反対するのは当たり前で、右も左も中間もあるまい。反戦の目を胸に刻んで、新年を迎えたい。

一記者としてのもっともな反省で,もっともな新年への抱負です.
(他社と比べたいところですが,これは社説ではなく,一記者の意見記事なので,比較できませんから,やめます.)