装着型ディスプレイ

HMDのニュースがいくつか出てます.
http://www.asahi.com/science/update/0507/TKY200705070300.html

スーパーコンピューターの膨大な数値実験の結果を立体的に表現し、直感的な理解を助ける「可視化」技術を、海洋研究開発機構地球シミュレータセンター(横浜市)が開発した。1辺3メートルの立方体で、前面、左右、足元の計4面がスクリーンになった装置の中に、特殊な眼鏡をかけて入る。

海洋研のスパコンということは,地球シミュレータですね.4面のスクリーンということは,完全なCAVEタイプの没入方ディスプレイ.バーチャル・リアリティの技術としてはごく普通のものです.
ただ,国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで私が見たのはスクリーンが1面プラス液晶シャッター型3次元メガネだったので,それよりは大掛かりなシステムのようです.

http://journal.mycom.co.jp/news/2007/05/07/025/index.html

美貴本は5月10日より、ヘッドマウントディスプレイ「i-Bean」の出荷を開始する。価格は41,790円。

i-Beanは、単眼タイプの小型ヘッドマウントディスプレイ。約1メートル先に21型相当の仮想画面が表示される。画素数は約18万画素。横800×縦225画素となっているが、画素自体が縦長となっているため、表示される映像は4:3となる。
モニター部分と本体部分の2ピース構成となっており、モニター部分をメガネなどに吸盤で取り付けて使用する(取り付け用のメガネも付属する)。モニター部分の重量は約10gとなっており、使用時のユーザーへの負担は少ない。

これも面白いです.研究用じゃなくて「家電」と紹介されていますし,実際に値段も安いです.10グラムというのは軽いですし,吸盤を使うというのも珍しいです.システム全体で100グラムを切るというのも凄いです.

重量35gの小型ヘッドマウント・ディスプレイ、スカラが企業向けに発売 | 日経 xTECH(クロステック)

デジタル顕微鏡やマイクロスコープなどの光学・分析機器メーカーであるスカラは5月22日、本体重量が35gの小型ヘッドマウント・ディスプレイ「Teleglass T3-F」を発売する。これまで他メーカーが販売するヘッドマウント・ディスプレイは、両目を全面的に覆うゴーグル型が主流だったが、T3-Fは眼鏡の片側に装着する方式を採用した。使わないときは、画像表示部分を電動で折りたたみ収納できる。

こちらは新規性についてはちょっと疑問です.上の美貴本さんのHMDも片目型ですし,別にゴーグル型が主流だったわけじゃありません.なんと言っても,何年も前から塚本さんが阪大時代から装着して生活しています(笑).
それに35グラムをメガネにつけると,かなり重たいです.私も5年くらい前に使っていたマイクロオプティカルさんの単眼式HMDも,メガネが重たくなるのに加えてバッテリーがさらに重たく,しかもHMDに何かを表示させるにはパソコンを接続しなければなりませんから,超小型の無線LAN内蔵パソコンを製作しました.

マイクロオプティカルさんは,今は両眼のHMDを作っているみたいです.
試作製品
iPodと組み合わせられるということで,昔より遥かに安い価格で売っています.
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