読売:暴力団にも会計監査を(?)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070509ig91.htm
最初は,「読売新聞が暴力団を追求しています」と書こうと思って記事をスクラップしたのですが,よくよく読むと,こんな文章がありました.

 長崎市伊藤一長前市長が市長選さなかに射殺された事件で、山口組暴力団幹部の城尾哲弥容疑者が、殺人罪公職選挙法違反(選挙の自由妨害)などの罪で起訴された。
(中略)
 所属する山口組暴力団への上納金の調達に苦しんでいたという。山口組の上納金の実態も追及すべきだ。

「上納金の実態」って...「自民党への企業献金の実態」じゃあるまいし,暴力団の金の流れを認めてどうするのですか...

 政府は昨年末、公共事業からの暴力団の排除策をまとめている。

と書いてありますが,読売新聞社の社説として「暴力団を排除するべきだ」とは一言も書かれていません.
最も強く書いてあると思われるところで,こんな感じです.

あらゆるケースを想定した、行政対象暴力排除の仕組みも、早急に整えてもらいたい。

「暴力は存在しても良いけど,行政対象はダメかな?」と読めてしまいます.
最後の一行は,こうです.

 社会の健全性を害する勢力の横行は絶対に許さない。こうした強い意志を社会全体が共有していくことが大切だ。

強い意志ですか,そうですか...