プチ・メガビタミン健康法again

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070227k0000e040085000c.html

日ごろの食事でビタミンCを多くとっていると白内障になる率が低いとの結果が、厚生労働省研究班(担当研究者=吉田正雄・杏林大医学部助手)の3万5000人規模の調査で出た。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070227it05.htm

ビタミンCを食事からしっかり摂取している人は、老人性白内障になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の疫学調査で明らかになった。

毎日新聞と読売新聞で,微妙に内容が違いますね...元の発表はこちらです.
http://epi.ncc.go.jp/jphc/rnews/news034.html

1995年時点で白内障を発症していなかった対象者35,186人のうち、その5年後の調査で、男性110人(0.67%)、女性187人(1.00%)が白内障の手術を受けたと回答しました。
(中略)
今回の研究で解析を担当した吉田正雄・杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室助手によれば、欧米では、ビタミンCなどの抗酸化栄養素の摂取と老人性白内障発症率との関係について調査した追跡研究が多数存在しており、食事からのビタミンC摂取により老人性白内障の発症率が低下することが報告されていました。

しかし、これまでアジアの一般住民を対象に検討した大規模な追跡研究は行われていませんでした。

今回の研究の結果、日本人においても、食事からのビタミンCの摂取が老人性白内障の発症率を低下させる可能性があることが分かりました。ただし、サプリメントの使用を調べた前向き研究や、ビタミンC補給による無作為化比較試験では、必ずしも白内障予防効果が示されているわけではありません。

結局,相関関係がみられたというだけで,因果関係は確認されて無いとみるべきだと思います.
ポーリング博士のメガビタミン療法を連想した人は多いと思います.