「広く浅く」がイケた「理系白書」

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/rikei/news/20070221ddm016070148000c.html
今回は,「浅い」が良い方向にいったような気がします.
メーカーさんは口が堅いです.大手電気メーカさんに所属の方は学会発表もよくされはりますが,質問を続けると「そこは企業秘密なもので...」となることもよくあります.共同研究をしていても(当然,NDA,秘密保持契約を結んでいても)そういうことがありました.
なので,メーカさんに取材しても浅くならざるを得ないので,広くいった記事は良く思えます.

実際、メーカー各社の「マイナスイオン」は、定義も発生させる仕組みも、効果の検証もバラバラだ。

として,松下さん,日立さん,東芝さんからのコメントを載せて,

「社内に専門家を抱えながら、実態の分からないマイナスイオンのブームに便乗した大手メーカーの責任は重い」と安井さんは批判する。

と締めてます.
下手に権威付けのようにお座なりに大学教授の名前を出すより,こんな感じに広く調査した結果を紹介するのが,一般マスコミ誌の記事としては良いのではないかと思います.


ちなみに,「マイナスイオン発生器付きヘアドライヤーのウソ」は,分解してみるとすぐに分かります.