理系白書’07

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/rikei/news/20070214ddm016070128000c.html

理系白書’07:第1部 科学と非科学/3 根拠ない血液型性格判断
 ◇「信じたい心」に響く

 昨夏、「怖いくらい、よく当たる」と、インターネットで話題になったサイトがある。「究極の血液型心理検査」。指示に従っていくつかの質問への答えと血液型を入力すると、「あなたの性格」が表示される。6〜9月の97日間に483万人が訪れ、9割近い432万人が検査結果を「当たっている」と答えた。

 実はこれは「だまされる心理」を巧みに使ったニセ検査だった。

趣旨は悪くないと思うんです.
というか,良いんです.でも,紙面が無いのか時間が無いのか,内容が薄いのがもったいないです.
前回の「水からの伝言」の時もそうでしたが,御指摘によると,ちゃんと取材があったとか.にも関わらず,別に新しい情報も主張もなく,過去の雑誌やテレビ,Web上の記事を読めば含まれている内容だけなのです.
「根拠ない血液型性格判断」ということで,疑似科学に関する本を多く書いている安斎育郎さんを登場させたりと人選は良いのですが,「理系白書」にせっかく心理学者の佐藤タツヤさんを登場させておいて(恐らく,ちゃんと取材に行ったのでしょう.想像ですが.),佐藤タツヤさん自身のコメントが一言も載せられておりません.理系の世界を文系の研究者に批判してもらうと,とても有益だと思うのですが,残念な感じがします.


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