やはりノーベル賞は実験家に与えられた

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011100400742

スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2011年のノーベル物理学賞を、超新星爆発の観測から宇宙の膨張が加速していることを明らかにした米カリフォルニア大のソール・パールマッター教授(52)、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット特別教授(44)、米ジョンズホプキンス大のアダム・リース教授(41)の3人に授与すると発表した。
 宇宙は約137億年前のビッグバンで生まれ、膨張を続けているが、従来の研究では重力によって膨張速度は次第に減速すると考えられてきた。

宇宙の膨張加速、観測で確認 3氏にノーベル物理学賞 :日本経済新聞

 得られたデータを分析した結果、宇宙はすさまじい勢いで加速しながら膨張していることがわかった。宇宙の膨張は以前は減速しつつあると思われていたが、3氏らの発見により定説は覆された。このまま膨張が進めば宇宙は冷え込んでいくという。

膨張の加速って,要するにインフレーション宇宙論ではありませんか?
予言したのは,佐藤勝彦博士とアラン・グース博士とされています.
受賞されない日本人ノーベル賞候補者 - なぜか数学者にはワイン好きが多い

理論屋にはやはりノーベル賞は与えられない...ってことは,ホーキングも無縁なのでしょうか.
アインシュタイン方程式の無限個の解を導出できるって,佐藤文隆博士の富松-佐藤解の証明も衝撃的でしたけどねぇ.

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111005k0000m040031000c.html

宇宙が誕生した時に急激な膨張(インフレーション)が起きたとの理論を提唱する佐藤勝彦・自然科学研究機構長は「パールマター氏らがこの発見をした98年当時、宇宙は誕生時にインフレーションを起こした後、膨張の速度が緩やかになったと考えられていた。従来の考えを覆す発見と言え、米サイエンス誌がその年最大の成果と称賛したほどでノーベル賞は当然だ」と話す。

 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の小玉英雄教授(宇宙論)は「彼らの発見を説明するためにはダークエネルギーが必要なことを明らかにした」と研究の意義を説明する。小玉さんは「物理学での20世紀の最大の発見の一つ。新たな物理学の潮流ができ、21世紀の中心的テーマになっている」と評価した。