タブ型Putty統合ソフト

以前にも少し紹介しました.
タブ型ターミナルは,puttycmに決定 - なぜか数学者にはワイン好きが多い

しかし,未だにPoderosaメインで使っている人が多いので,再び紹介します.

このソフトは,Puttyを外部コマンドとして呼び出す形式をとっています.
PuTTY - Wikipedia

PoderosaTeraTermを使っている人は,ぽちぽちとコネクション先を登録していく作業が入ります.
ここでは,既にPuttyを使っている人が,Putty Sessionsを一括登録してPuttyCMに移行する手順を書いてみます.

PuttyCM自体は,単に以下から最新版をダウンロードして実行・インストールすれば良いです.
http://puttycm.free.fr/cms/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=41&Itemid=55


インストールの際,最初だけPuttyの実行ファイルの場所を聞いてくるので,Program Files以下等の該当の場所を入力して下さい.

するとPuttyの設定ファイルが読まれて,次のようなPutty Sessionsを選択できる画面が現れます.

これだけだとPuttyを使うのと全く変わりないので,各セッションを統合して使うデータベースを作成します.
「File」→「New」→「Database」か,右のConnectionペインでマウスの右クリックで「New Database」を選択します.
すると次のようなダイアログが出ますので,適当な名前を付けます.名前はあとから変更できますので,とりあえずで.


次にPuttyのsessionを取り込みます.
右側のConnectionペインからマウスの右ボタンを使って「Connection」を選びます.


「Name」には自分が分かりやすい名前を,「Host」にはマシンの正式名称を入れます.

その後,「PuTTY Session」メニューでそのマシンを選んでApplyすると,文字コードやらsshキーやら,マシン名以外の情報は取り込まれます.


これでもう,右ペインでダブルクリックするか,右ボタン→Connectすると接続されるはずですが,もしPuttyターミナルがPuTTYCMのウィンドウ外に独立して外部ウィンドウとして開いてしまう場合は,次を試してみて下さい.

PuTTYCM上部のプルダウンメニューの「Tools」→「Options」→「Putty」で,赤線の引いてある箇所をチェックを入れたり数値を入れて下さい.これはオフィシャルFAQにも書いてある対処法で,Puttyを立ち上げて取り込むまで何msec待つかという設定です.大きめの値から試してみて下さい.


あと,上記のようにPuttyを取り込む時間を遅くしたがために,Puttyでログインするためのアカウントやパスワード情報が,Puttyにログインしたあとに送られてしまう場合があります(SSHキーログイン等を使っている場合).
そのような場合,逆にアカウント情報の送信を早くするように時間を短くしてみて下さい.

ここでは,「Login」「Password」の項目を極端に短い時間にしたところうまくいきました.


画面を縦に分割したい場合は,マウスを使ってタブのラベル部分をターミナルの中心部分にドラッグすると次のような画面が現れます.


画面を左右に分割したい場合は,ちょっとマウスを右に動かすと次のような画面になり,

マウスを話すとタブ型ターミナルになります.


全く同じ要領で,縦に分割することもできます.

Poderosaでもプラグインでできますが,開いているターミナルを指定することで,あるコマンドを指定した全てのターミナルに送信することもできます.

GNU screenGNU Screen - Wikipediaと組み合わせて,PuttyCMからマシンに接続(データベースごとに全てのマシンに接続することができる)するたびに以前のセッションが継続されるようにすると,最強です.

以下は,マシンにログインする時に自動実行するコマンドを登録しているところです.

Windows XPの頃から使っていますが,Windows 7でも問題なく使えてます.
ぜひお使いあれ.