ファイアーウォール内でOpenVZ

ある研究室のLinuxマシンをまとめてリプレースすることになり,同僚と二人でCent OS 5.1のインストール大会をやりました.
ついでにCent OSには,だいぶノウハウが溜まったと思ってOpenVZパッチを当てました.
OpenVZにハマる - なぜか数学者にはワイン好きが多い

研究室LANの入り口にファイアーウォールを置き,delegateをプロクシ・サーバとして挙げて,外部インターネットと内部LANの中継をさせることにしました.
Webブラウザftpソフトは,それぞれ環境変数等の設定でプロクシを通して外部アクセスができました.
例:

# w3m http://www.yahoo.co.jp/
w3m: Can't load http://www.yahoo.co.jp/.
# export http_proxy=http://proxy-server:8080/
# w3m http://www.yahoo.co.jp/
Yahoo!Japanのページが表示される)

パッケージソフトをサクサクとバイナリインストールしたいということで,yumコマンドも対応させることに.
/etc/yum.confを編集しました.

[main]
(中略)
proxy=http://proxy-server:8080/

などなど,特に問題は無かったのですが,OpenVZで仮想マシンを作ろうとすると,最初のテンプレート作成でエラーが出ます.

# vzpkgcache
Creating cache for centos-4-i386-minimal OS template
Setting up Install Process
Setting up repositories
centos4-vz-addons 100% |=========================| 951 B 00:00
http://mirror.centos.org/centos/4/os/i386/repodata/repomd.xml: [Errno 12] Timeout:
Trying other mirror.
Cannot open/read repomd.xml file for repository: centos4-base
failure: repodata/repomd.xml from centos4-base: [Errno 256] No more mirrors to try.
Error: failure: repodata/repomd.xml from centos4-base: [Errno 256] No more mirrors to try.
ERROR: yum failed with 1 exit code

エラーメッセージの最後の方を見ると...yum
yumの設定はしたはずなのですが...

結局,vzpkgcacheコマンドスクリプトの中を見ていくと,次のようなコマンドが呼ばれていることが判明しました.

/usr/share/vzyum/bin/yum -c /vz/template/centos/4/i386/config/yum.conf

何か,本体Linuxyumコマンドじゃなくて,ラッパーコマンドと独自yum.confが使われていると.
そこで,/vz/template/centos/4/i386/config/yum.confというファイルの中にも同じプロクシの設定,

proxy=http://proxy-server:8080/

という行を入れると,vzpkgcacheコマンドが無事に最後まで行きました.