計算機が「チェッカー」を攻略

四色問題ほど話題にはならないでしょうが,面白いです.
http://www.asahi.com/science/update/0722/JJT200707220007.html

 チェスに似た格子模様の盤上で、12個の丸い駒を斜めに動かして相手の駒を取るゲーム「チェッカー」を、コンピューターで18年半かけて解明したと、カナダ・アルバータ大の研究チームが22日までに米科学誌サイエンス電子版に発表した。

ただ,そんなに期間がかかるのでしょうか...?元記事をよく読んでみなければ.
http://www.sciam.com/article.cfm?chanID=sa003&articleID=DBE35D70-E7F2-99DF-3ECB392CEF7AC028
どうして18年もかかったのかは分からなかったのですが,面白い文章はありました.

So what game will fall to computers next? Schaeffer and colleagues speculate it will be Othello, an eight-by-eight disk-flipping game.
(中略)
The great white whale of games remains the Asian pastime Go.

(意訳)
次にコンピュータが攻略するゲームは何でしょう?シャッファーや同僚たちは,オセロだと考えている.
(中略)
最強の敵としては,アジアのゲーム,「囲碁」がある.

さすが科学雑誌ですね.碁は,オセロや将棋,チェスを超えて,計算機にとっては最高の敵だと思います.要は,計算機ディープ・ブルーが人間のチェスチャンピオンを破ったように,計算機が囲碁で人間を破ることは難しいと思います.私には想像できません.
何か画期的な数学理論を応用すれば可能かもしれません.新しい統計確率的推論とか,量子計算工学とか...