FoxClocks まじめに日本語化

Remove Duplicate MessageのThunderbird 2.0対応が待ちきれなくて,ついにメインマシンにThunderbird2.0を入れてしまいました.当然,対応していない拡張機能が使えなくなったわけですが,そのうち致命的だったのが下の3つ.

これらは無いと生きていけませんので,対応を考えました.

まず,Remove Duplicate Messageは,Remove Duplicate Message (Alternate)(mozdev.org - removedupes: index)というプロジェクトがあったので,とりあえずそれを入れました.元のものより若干機能が劣るようですが(重複メッセージのうち,デフォルトどれを消すかのオプションの有無など),重複メッセージを消す基本機能は使え,重複を判断するフィールドの選択もできるようなので,とりあえずこれを使っていってみます.

次にQuickNoteは,どちらかというとメール送受信関係よりもFirefoxとのデータやりとりに使っていて,メール関係の機能はプログラム的にもそれほど使っていないだろうと予想し,強引に乗り切ることにしました.
具体的には,上記URLからダウンロードしたquicknote_0.6.0.3.xpiというファイルを解凍レンジで展開し,できたフォルダの中のinstall.rdfというファイルを編集します.



{3550f703-e582-4d05-9a08-453d09bdfdc6}
0.6
2.0.* ← ここ.元は1.5.0.*でした

そしてファイルを保存してから,解凍してできた6つのファイルとフォルダ(chrome,defaults,icons,install.js,install.rdf,license.txt)をLhazを使ってquicknote.xpiという名前で,zip形式で圧縮保存.それをThunderbird 2.0でインストールして,無事に使えるようになりました.


最後はFoxClocksです.これは最新版はThunderbird 2.0に対応しているのですが,新しいバージョンが日本語に対応していないので,敢えて古いバージョンを使っていたために無効にされてしまったものです.
かつて強引に対応させて使っていたのですが(Firefox2.0のFoxclocksの日本語化 - なぜか数学者にはワイン好きが多い),この際,まじめに対応させることにしました.

まずはFoxClocksのサイトからダウンロードしたfoxclocks-2.0.20-fx+sb+tb.xpiをインストールし,日本語化がまったくされていないのか確かめました.C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\[何らかの文字列]\extensions\{d37dc5d0-431d-44e5-8c91-49419370caa1}\chromeというフォルダの中の中のfoxclocks.jarというファイルを,foxclocks.jar.zipと名前を変えてtmpという一時フォルダを作って展開すると,localeというフォルダが出てきました.フォルダlocaleの中に...ja-JPというフォルダ,ありますやん.
ja-JPというフォルダの中のfoxclocks.dtdというファイルを見ると,ちゃんとUTF8で日本語化された文字列が入っています.じゃあ,なぜ日本語が出ないのかと思ってフォルダen-USの中のfoxclocks.dtdと見比べると...ja-JPの方が行が少ない.どうやら,日本語化担当者が途中でバテてしまったようです.足りない次のような行を,ja-JPのfoxclocks.dtdに加えました.

<!ENTITY options.data.caption "タイムゾーン・データ">
<!ENTITY options.data.info.caption.label "Current time zone database">
<!ENTITY options.data.info.source.label "Source:">
<!ENTITY options.data.info.version.label "Version:">
<!ENTITY options.data.info.date.label "Date:">
<!ENTITY options.data.update.caption.label "Database updates">
<!ENTITY options.data.update.last.date.label "Last update:">
<!ENTITY options.data.update.last.status.label "Result:">
<!ENTITY options.data.update.last.status.ok_no.label "latest database already installed">
<!ENTITY options.data.update.last.status.ok_new.label "sucessfully updated database">
<!ENTITY options.data.update.last.status.error.label "error - try again later">
<!ENTITY options.data.update.next.date.label "Next update:">
<!ENTITY options.data.update.auto.enable.label "Enable automatic updates">
<!ENTITY options.data.update.auto.enable.accesskey "E">
<!ENTITY options.data.update.checknow.button.label "Check now">
<!ENTITY options.data.update.checknow.button.accesskey "n">
<!ENTITY misc.never "never">

それから,次の行はen-USのfoxclocks.dtdには無かったので,削除しました.

<!ENTITY options.format.custom.button.add.label "追加">
<!ENTITY options.format.custom.button.add.accesskey "A">

そしてtmpフォルダの中のファイルを圧縮ソフトでfoxclocks.jarという名前でzip圧縮し,C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\[何らかの文字列]\extensions\{d37dc5d0-431d-44e5-8c91-49419370caa1}\chrome.manifestの中のコメントアウトされているja-JPの行の先頭の#を取りThunderbird 2.0を起動すると,無事にFoxClocksが日本語化され,曜日も漢字になり,設定も日本語表示されるようになりました.