カルト政権は,日本か,北朝鮮か,ロシアか.

http://www.asahi.com/international/update/0414/TKY200704140369.html

モスクワ市中心部で14日、プーチン政権に反対する勢力が計画した大規模デモを治安当局が阻止し、来年の大統領選に向けて野党の動きを封じる姿勢を鮮明にした。大量に動員された警察部隊は参加者と小競り合いを繰り返し、呼びかけ人の一人だったチェス元世界王者のカスパロフ氏が逮捕された。

アメリカのIBMが総力をかけたスパコン・ディープブルーと対決していたカスパロフ氏ですか.ロシアの英雄でしょうに.
ゴルバチョフが自由化したロシアを再びプーチンが右翼化するとか,日本が近年右翼化しつつあるとか言われますが,右・左の二元論な詭弁に持ち込みたくはないです.
じゃあどうしたいかと言うと...
通常,カルト宗教の定義の一つとして,「ある個人への絶対崇拝」が挙げられます.じゃあ,その延長として,カルト政権を「ある思想への絶対崇拝」と定義するのは自然でしょう.

安部政権が「美しい国を理想とすることを強制する」.ええ.現実です.プーチン政権が「反プーチン思想を認めない」.ええ.報道されている通りです.北朝鮮については,一時情報源を入手できないために,ここでコメントは避けます(当面,直接行く予定が無いもので).

要するに,ロシアの報道にて

大規模な反政府デモが予定されていたモスクワ市中心部で14日、「自由を!」と叫んだ若者が、直ちに制服・私服の警官の手で路上にねじ伏せられた

という酷いことが行われているとされていますが,日本の政府や公安も大差ないです.


...え,日本政府や公安を批判するということは,キサマ,左翼だな!って?
だからそういう詭弁はやめましょう.
詭弁のガイドラインで言う,11番目の「レッテル張り」です.
右側の思想と左側の思想は確かにあるかもしれません.しかしその間には,無数の中間的な思想があって当然です.


私が言いたいことは,「日本もロシアも,共通して現在の政権の思想を強制しているように思える」ということです.思想の内容が右だの左だの言っているわけではありません.