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Web上のニュース記事は内容が軽い気がしていますが，またまた．
花王の台所用合成洗剤「キュキュット若竹」、竹入ってないのに効能うたう:MyNewsJapan

花王キュキュット「若竹」（台所用合成洗剤）のＣＭは、親子３人で歩く竹林のさわやさ、竹取物語のイメージで展開している。「竹ってすっきりさせる力がありそう」「若竹の力かしら…」と若竹の効果、効能も宣伝。そこで花王に若竹配合の有無を聞くと、「若竹は入っていない」「竹からとったものではない」と答えた。偽りの効能をうたい買わせようとする「優良誤認」の疑いがある。

文章はちょっと上手です．何も考えていないと，論理の飛躍に気付かずに「おお，そうか．花王がウソを言っている」と思う人もでそうです．『「竹ってすっきりさせる力がありそう」「若竹の力かしら…」』と，さりげなく，著者の主観が入っているところがポイントです．ツッコミどころ満載ですが，この論理だと，何でも言えます．
極端な例だと．．．こんなのはどうでしょう．
ホームページ | 白鶴酒造株式会社
色々な製品を扱っている白鶴社ですが，メインの商品はやはり日本酒の「白鶴」ブランドです．ロゴも羽を広げる黄金の鶴です．「鶴って高級そう」「白鶴の力かしら…」と考えて，「白鶴は入っていない」「鶴からとったものではない」と答えても，この記事の著者は怒りそうです．偽りだと．鶴のイラストがあろうが，CMに鶴が飛ぶ映像が出ようが，日本酒に鶴が原料になっていると考える人はいないでしょう．同様に，合成洗剤に竹がメインの原料になっているかどうか，普通は分かると思うのですが．確かに竹は（非水溶性）繊維のイメージがあるので汚れを落とすのに役立ちそうなイメージはありますが，「竹って（合成洗剤の原料となって食器を洗った時に）すっきりさせる力がありそう」とイメージするのは，宣伝の仕方が悪いのではなくて，単にイメージした人の知識が無いだけです．