買ってきた

日本評論社の「こころの科学」の最新号を買って来ました.
特集は「自傷行為」で,社会的・歴史的・世代的・精神疾患との関係・予防と治療,など幅広い論説の良い特集になっていると思います.


僕と「自傷行為」との関わりは,大学院生の頃からです.
当時,進学のために引っ越してみて,若者の文化の微妙な差異と多くの共通性に興味を持ち,各地でインタビュー等のフィールドワークをしてました.まあ,今はもう朝まで若者と遊ぶなんて体力は無いですが.

そして偶然,同じ県内で二度会った人と携帯メールのやりとりを始めて,その後2年ほど付き合いました.僕は週末になると電車と新幹線を使って遊びに行っていました.
その子は遊ぶときは肌を余り出さない服を好んでいたので,親しくなるまで,腕がボロボロなのには気付きませんでした.
部屋の中には大量の包帯があり,赤黒くなった血に染まっていました.
書く文章や絵を見るだけで,痛いくらいに繊細な心の様子が感じられました.

最後には,「あの子は死にました」というメールが友達から来ました.

そんなわけで,この話題はカルトや疑似科学と並んで心理学的・社会学的に関心のある問題です.僕にとっては.