数学の賞

今日になって気付いたのですが,3月末に今年のアーベル賞が発表されていました.

Norway in Japan

2006年度アーベル賞

ノルウェー科学文学アカデミーは、本年度のアーベル賞スウェーデン王立工科アカデミーのレナルト・カルレソン氏(Lennart Carleson)に贈ることを発表しました。ノルウェーの数学者ニールス・ヘンリック・アーベル(1802-1829)に因み名付けられたアーベル賞は、数学界のノーベル賞とも称されています。

2006/03/27 :: カルレソン氏の、調和解析学と可微分力学系理論への深遠かつ影響力の大きい功績が評価されました。授賞式は、5月23日に国王臨席のもとオスロで行なわれる予定です。

アーベル賞のページはこちら
The Abel Prize

  • その他の数学の賞

有名なノーベル賞に数学部門がない代わりに,数学でも賞は結構あります.今まで一番有名だったのは,4年に1度の国際数学者会議で発表されるフィールズ賞です.(映画「ビューティフル・マインド
http://www.uipjapan.com/beautifulmind/
で,公開時に字幕が「フィールド賞」になっていましたが,誤訳です.字幕は戸田奈津子氏.
goo映画: Movie × Travel — 旅のような映画 映画のような旅
DVD版では直ってるのでしょうか?)また,同じ会議中に発表されるネヴァンリンナ賞というのもあります.

次の国際数学者会議は今年です.
International Congress of Mathematicians MADRID 2006

  • 賞金額

為替の変動があるので日本円に直すと本来毎年同じ額の賞金額が変動してしまいますが,参考までにノーベル賞は約1億円,アーベル賞は約1.5億円,フィールズ賞やネヴァンリンナ賞は約150万円です.
同じ数学の賞でも額がずいぶん違います.ただ,受賞者もずいぶん違う点があって,例えば今年のアーベル賞受賞者は一番上のリンクにあるように,大御所(御老人とも言う)です.
一方フィールズ賞は,1998年の受賞者は
http://elib.zib.de/ICM98/prizes/
2002年の受賞者は
FElDS of ICM2002
など,若さに歴然とした差があることが分かります.(フィールズ賞は40歳未満が対象.)
色々な意味で,面白さではフィールズ賞の勝ちかな,と私は思います.(親が子に賞を渡した,なんてのもフィールズ賞ならではのエピソードです.)

さて,僕も頑張らなければ.