Willcom WX330KでEメール着信音を作る

なかなかうまくいかなかったので,自分用にメモります.
WillcomPHSは,古いものは主にMIDIしか再生できず,着うたなんかを登録するのにえらく苦労します.
ググるとそこそこ情報はあるのですが,どれを試してもうまくいかず.
そこで,たまたま試行錯誤してうまくいったパターンをメモります.
作業はWindows7で行いましたが,使ったソフトは全てWindows98からWindows XPまで動作するものなので,Windowsバージョンには依存しないと思います.


1. 適当なWAVEファイルを用意する
.wav形式のファイルを用意します.余りにも複雑なものはMIDIに変換しても元の音が再現できないので,できるだけシンプルなものを選びます.とは言っても,変換ソフトが結構賢いので,いろいろ試して下さい.
2. YAMAHA WAVE EDITOR tweでWAVEファイルを加工する
tweはYAMAHAが無償で配っていて,waveファイルを加工してWindowsのメールの着信音や起動時の音を作るのに重宝していましたが,今は配布していない感じなので,もし見つからなかったらこちらから取って下さい.
(1) TWEを立ち上げてPHSに登録したいWAVEファイルを開き,「File」→「Resampling」で,Sampling Rateを16000にします.私の場合はこれでないとうまくいかなかったのですが,元のWAVEファイルによっては8000の方がうまくいくかもしれません.


(2) 「File」→「Delete Channel」を選び,通常ステレオ2チャンネルになっているものの片方を消して1チャンネルのモノラル音源にします.PHSにステレオ再生機能が無いので致し方ありません.

(3) TWEで項目を確認する
次のように出ていれば大丈夫だと思います.

3. Faith社のオーサリングツール「Ring Tone Authoring Tool」でWAVE形式からMIDIに変換する
Ring Tone Authoring Toolも無償で配布されていましたが,もう消えている感じなので,手に入らなければこちらから取って下さい.
(1) 左の側で変換元のWAVEファイルを選び,右側で変換されたファイルを保存するフォルダを選びます.

(2) Ring Tone Authoring Toolを立ち上げ,「Setting」→「Plugin」→「WAVE->MFMP」を選びます.

(3)「Audio Type」で「ADPCM(G.726)」を選び,「sample rate(Hz)」を,TWEのSampling Rateで設定した16000あるいは8000に合わせます.

(4) 「File」→「Convert」か,コンバートアイコンをクリックして変換します.

(5) 下のウィンドウにSucceeded.と出れば成功です.

(6) 失敗した場合は,下のウィンドウに次のような表示が出ます.YAMAHA TWEやFaith RTATの設定をいろいろ変えて試してみて下さい.

4. 拡張子を変更する
Ring Tone Authoring Toolで変換すると拡張子が.MFMとかになっていると思うので,無理矢理.midiに変更して下さい.
5. PHSに転送する
加工作業したパソコンからメール添付で送るか,MicroSD経由でWillcomPHSに転送します.
メールが無事届いたら保存して下さい.
あとはPHSの機能メニューの音/バイブ設定でEメール受信の受信音変更でOKです.