トンデモ本大賞2010

去年までに引き続き,行って参りました.
と学会2018年度イベント
恐らく,近いうちに
2010年日本トンデモ本大賞
に移動すると思われます.

昨年までの記録はこちら.
トンデモ本大賞2009 - なぜか数学者にはワイン好きが多い
2008年度日本トンデモ本大賞 - なぜか数学者にはワイン好きが多い
日本トンデモ本大賞2007 - なぜか数学者にはワイン好きが多い
トンデモ本大賞2006 - なぜか数学者にはワイン好きが多い
(これ以前の参加記録ははてなblogには無いようです)

オープニングは,初音ミクにギリギリ科学少女ふぉるしぃを歌わせたものでした.
現時点で,niconicoにもyoutubeにも上がっていない模様です.

今回は「志水一夫追悼コーナー」が最初でした.

まさか黙祷なんてさせられるのだろうか...と思っていたら,「志水さんのことだから,霊界からメッセージ送ってくるんじゃないの?」と笑い飛ばされていました.
そして同人誌「さらば志水一夫」にも写真は収録されている志水邸の写真.
プライバシーに関する心配はあったのですが,昔と違ってトンデモ本大賞の中での記念写真も禁止になった現在,いろいろと問題はクリアしたのでしょう.
皆神龍太郎さんがビデオカメラで志水邸を取ったフィルムが流されました.
もっともどよめきがあり,休憩時間にも会話の中で聞こえていたのがこのセリフ.
「本をみて途方にくれるカラサワなんて滅多に見られるもんじゃない」
唐沢さんと言えば古本研究等で有名で,本の山には慣れているはずなのに,文字通り口をぽかーんと開けて,携帯電話で記念写真をおぼろげに撮っていたのが最も印象的でした.


「と学会エキストラ」で面白かったのは,二つ.光デパートさんの「チキンラーメン盗作疑惑」と,明木茂夫先生の「中国地名カタカナ表記標準化危険度」でした.
まず,光デパートさんの発表は,面白かったのですが検索して確認してからでないと報告できません.なにせ,ウソとマコトの境界を知らない人ですから.
内容は,Wikipedia日本版にも記載されている
インスタントラーメン - Wikipedia

世界初の即席麺製品は1958年(昭和33年)、日清食品の創業者安藤百福が開発した、麺を油で揚げて乾燥させる「瞬間油熱乾燥法」を用いて製造した「チキンラーメン」である。瞬間油熱乾燥法はインスタントラーメンの基本的な製造特許で、安藤の妻が料理をしていたてんぷらがきっかけだった[3]。

というのが,ウソだということです.
ちょっと検索すると,blogで書いている人がいて,
http://www.inforoot.jp/yuyu/index.php?ID=1468

ところでなのですが、インスタントラーメンの発明者と言われますが、それ以前、インスタントラーメンがなかったわけではありません。
1953年に、村田製麺所がインスタントラーメンの製造に欠かせない屈曲麺を機械的に連続して大量生産する技術を考案し、屈曲麺製法による中華乾麺を発売したのが一番古いらしいです。ただ、ノンフライ麺、スープを付けないことから、インスタントラーメンとは称していなかったそうです。(これが幸いしましたねぇ)

光デパートさんの結論も,村田良雄さんが即席麺の真の発明者ではないか,という方向に向かっているようです.


もう一つ,明木先生の発表は,専門家だけあって中国語の発音が上手なので説得力が圧倒的です.
美しい中国の桂林,「桂林」と記述されなくなっているそうです.教科書や地図で.
「コイリン」だそうです.全部カタカナになっていっているそうです.
漢字が違う文化同士のハブになっているという考察は明木先生の著作にお任せするとしますが,興味深かったです.


あと,とっても気になったのは,ロビーの売り場で,ノストラダムスと同じ12月14日にお生まれになったという声さんのお子様が世話されてたことです.
教育上,ええのやろか?(笑) ゼロ歳のうちに,同人誌売り場経験です...