ベクトル型スパコン絶滅の危機

10年くらい前から大型計算機じゃなくてPCクラスタの時代だと言われていましたが,個人的にはベクトル型のスパコンは好きでした.チューニングが楽しいですし,上手に使うと効果は絶大でした.
それゆえ,残念なニュースです.
理研、次世代スパコンをNECの製造不参加によりスカラ型単独に ~CPUはSPARC64 VIIIfx、目標10PFLOPSは変更なし - PC Watch

新システムは、分散メモリ型並列計算機に分類される。分散メモリ型は別ノードのメモリを参照できないため、ネットワーク接続をスイッチなどを挟まない直接結合網とした。直接結合網の構造は3次元トーラスネットワークを採用し、直方体に配置した各ノードから上下左右前後の6方向で結合し、各次元がリング状に結合されている。

以前,Dolphin社のSCIネットワークカードでPCクラスタを作った時は2次元トーラスで各計算機を接続したので,各計算機のNICは上下方向と左右方向の二つのインターフェースでしたが,今回は3次元トーラスとのこと.NIC一枚につき,3つの口があるんでしょうね.かなり凄い配線になることが想像されます...
そりゃ,インターコネクトが限りなく速くなれば共有メモリの利点は相対的に少なくなりますが...それなら,超ブレードみたいのを作ったら良い気がするのですが,ブレードはイマイチ盛り上がりに欠けるようです.なぜなんでしょう.