素粒子加速器2008

アメリカのSSCは,世界中の物理学者,物理数学者の期待をかけておきながら,複数国科学大プロジェクトとしては見事なくらいにぽしゃりました.
SSC - Wikipedia

SSC(Superconducting Super Collider、超伝導超大型加速器)は、1980年代に計画され、アメリカ合衆国テキサス州ワクサハチー (Waxahachie) の地下に建造される予定であった超大型円形粒子加速器である。しかし、様々な問題が噴出して計画は頓挫した。

しかし,Scientific American誌によると,ヨーロッパのLHCは,計画が大幅に押しているものの,完成の可能性は高いようですね.
LHC

LHC(Large Hadron Collider) は、陽子と陽子をこれまでにない高エネルギー(14TeV:Z粒子質量の約160倍)で衝突させる円形の加速器である。 (衝突型加速器 = コライダー)

http://www.sciam.com/article.cfm?id=the-coming-revolutions-in-particle-physics

The Coming Revolutions in Particle Physics(素粒子物理学革命の期待)

http://www.sciam.com/article.cfm?id=the-discovery-machine-hadron-collider

The Discovery Machine(驚異の物理学的発見があるか?)

Wired誌に,さらっと解説があります.
http://wiredvision.jp/news/200709/2007091023.html

超弦理論[超ひも理論・super string理論]は「万物の理論」として注目されているが、この特集では、この理論になんらかの実証性が存在するか、という論争に焦点を当てている。

LHCは,先日紹介しました,リサ・ランドール博士の著書でも何度も触れられています.期待されています.
東大数物連携宇宙研究機構開設記念シンポジウム - なぜか数学者にはワイン好きが多い

Amazon.co.jp: ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く: 本: リサ・ランドール,塩原 通緒

完全な余談ですが,このランドール博士の「ワープする宇宙」では,訳者あとがきで,こんなのがありました.

著者のリサ・ランドールは,プリンストン大学マサチューセッツ工科大学ハーバード大学の物理学部で女性初の終身教授となった理論物理学者で,「女優のジョディ・フォスターにも似た風貌」(ミチオ・カク『パラレルワールド』より)の研究者です(ただし,ご本人は,男性ばかりの物理学の正解で女性であることについての質問には飽き飽きしているとのことですが)。

ランドール博士とLHCについては,まぁ色々あるのですが,時間が無くなってしまったので,また次回に.