仮想触感

元はGIGAZINEさん経由で知ったニュースです.
http://guideline.livedoor.biz/archives/50917569.html

61 : ダンサー(コネチカット州) :2007/06/20(水) 19:54:17 id:m77X2tAaO
ようやく21世紀っぽくなってきたな

みなさん驚いていはるニュースの元はこちら.
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070621k0000m020037000c.html?in=rssw

NTTコムウェアは20日、三次元の立体映像に「触れる」感覚が味わえる新技術を開発したと発表した。手に感触を伝えるグローブのような装置をつけ、画面から飛び出て見える立体映像に触れると、大きさや形など物体に触れた感覚を実感できる。例えば、差し出された手の映像と握手するなどの感覚が体験できるという。

この「仮想現実触感」という技術は,特に訳語は作られていず,通常「ハプティクス」と呼ばれます.
モノを見ることを英語で「Visualize(ビジュアライズ)」と呼ばれるのと同じく,感触を感じることを「Haptic(ハプティック)」と呼ばれます.
で,天気予報図などで,目には見えない気圧線や温度分布を図にすることを,目に見えるようにするということで,可視化(Visualization:ビジュアリゼーション・ビジュアライゼーション)と呼ばれます.これと同様に,触れないものの感触を感じられるようにすることを,可蝕化(Haptization:ハプタイゼーション)と呼ぶそうです.これは,まだVRVirtual Reality:VR=仮想現実感)について詳しくなかった頃,奈良先端大の井村先生に教えて頂きました.

要するに結構前からある技術です.アメリカと日本をネットワークで結んで外科手術をする,という実験も,何年も前にありました.
今回は確かに色々改良が加えられていますが,世界初というわけではありません.
それにこれだけ驚きの声が寄せられるということは,情報格差を感じます.

研究者は,もっと研究成果を,一般の人に知らせる努力をしなければなりません.