江戸の怪奇譚

結構な量の著作を持っている氏家幹人先生ですが,初めて買って読んでみました.
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062692600/sr=1-4/qid=1161875253/ref=sr_1_4/250-0769407-6509854?ie=UTF8&s=books
とても面白かったのですが,最初の方の「神隠し」の章や「河童」の章のような,江戸時代の楽しい絵がもっと欲しかったです.
著者曰く「他人(ひと)が何と言おうと学術書(の一種)であり,」だそうなので,娯楽向けじゃないのは仕方が無いみたいです.
97を数える参考文献はどれも面白そうで,このリストだけでもありがたいです.

中には「懐疑的」という章がありますし,「凶宅」の章には江戸の超常現象バスター鈴木桃野も登場します.200年前の日本で活躍したトンデモ現象研究者は行動力もあり,と学会の皆神さんを彷彿とさせます(←気のせい?).