Skeptical Inquirer 5/6月号

やっと少し読む時間が取れました.
http://www.csicop.org/si/2006-03/
読んだ記事の一つは,Garlaschelli博士「石の中の剣は実在する」です.
このお話は2001年に発表されて話題になったもので,2004年では以下でも紹介されて話題になったものです.
X51.ORG : 「岩に突き刺さる聖剣」エクスカリバー伝説解明か 伊


Skeptical Inquirer誌の記事によると,

コンクリートを除去すると,剣の上部が取れた.そして岩の上を小さな穴を開けると,金属製の物質に達した.剣の残りである.コンクリートをさらに埋められた剣が現れるまで,約1インチほど除去した.
2つの部分は今は元のように戻されている.2つの切り口の輪郭は完全に一致しており,2つは1つの物体だったことが確認された.
コンクリートを除去する時に出た,剣の下部の錆びた鉄の破片を磁石で集め,鉄に含まれる金属物質を調べるために化学的な分析にかけた.
鉄製の物質を完全に年代特定することはできないが,少なくとも近代の合成金属は含まれていなく,中世のものと同じ組成であった.

ということで,岩から取っちゃった剣の柄の部分の写真が出ています.それでもアーサー王伝説との関係は,まだまだ謎だそうで,これからさらに科学的な調査を継続するとのことです.

今後の成果発表が楽しみです.