数学博士?

http://www.asahi.com/science/news/TKY200605170434.html
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060517it12.htm

「数学博士」って,なんや???
と思ってオリジナル
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/pol012j/idx012j.html
を読んでみますと,どうやら「数学科の博士課程を出た人」のことらしいです.
博士(理学)はありますけど,博士(数学)って,あんまり無いですからねぇ.

それに,ところどころにヘンなコメントが.

図表3-gから,全延べ発表時間は増加傾向にあり,(社)日本数学会の発表活動は活発であることが分かる.また,セッション別で見ると,幾何学や統計数学,函数論,函数解析学応用数学実函数論などの発表時間が増加している.しかし,日本応用数理学会など他の学会関係者などによる発表は比較的少なく,外部との研究協力は十分とは言えない.また,応用数学の発表時間は増加傾向にあるとは言え,まだ全体の1割程度に過ぎない.

あのー,僕も含めて,数学会と応用数学会に両方入ってる人は多いと思うんですけど...(だから両方で会う人が多いので,同じネタを両方で発表すると,すぐにバレる(笑))
それに日本数学会で言う応用数学って,ORや離散数学なので,確かに社会に役立つ数学の応用分野ではありますけど,それなら統計や微分方程式の方が即戦力になると思います.

それよりも,日本数学会の悩みは「平均年齢の上昇」です.
その点,応用数理学会は若手の声を取り入れようと頑張ってます.(ただし,声を聞くだけで提案を採用はしてくれないんですが.)
数学会の春と秋の大会については,議論には黒板は必要だと思いますが,ぼちぼちPowerPointみたいなのも使っても良いようにしてくれないかなぁと思います.