東大数値解析セミナーに行ってきた

#047 (2013-6)

講演者(所属): 谷口隆晴(神戸大学大学院システム情報学研究科)
題目: 離散微分形式とそれに基づく構造保存型数値解法について
日時: 2013年6月4日(火)16:30-18:00
場所: 東京大学大学院数理科学研究科 002室 (アクセス)
概要: 近年,様々な分野で微分形式の離散化法に関する研究が発展してきている.本講演では,そのうち,Bochev-Hyman による離散微分形式と,Arnold-Falk-Winther による有限要素外積解析の2つの理論について紹介する.また,これらの方法の構造保存型数値解法への応用と,その問題点についても議論する.

面白かったです.勤務時間中に平気で行かせてくれた同僚や上司に感謝です.
講演された谷口先生がどう進行させるかちょっと困っていたように,微分形式の理論の説明については知っていると簡単な前振りでしたが,微分形式や外微分形式の理論を勉強したり微分形式で相対性理論をやったりしたのはかなり昔なので,リハビリとしては良かったです.
ホッジのスター作用素を消すマジックや,ラグランジュ力学におけるエネルギーの保存は確実にできるなど,面白い話が満載でした.
ネーターの定理やド・ラムの理論や,差分法,有限要素法と密度が濃かったので,3日くらいのセミナーにして大学院生に聞かせたらいいだろうなぁと思いました.